思い切って「青春18切符」を買うことにした。
前述のとおり、青春18切符は、期間限定、5枚1組11,500円のJR全線フリー切符。
利用できるのは、一部の特定区間を除き、JRの普通列車のみ。
夏は7/20~9/10が利用期間になっているけれど、まぁ、この期間内に5回は東海道、多分走るでしょう!
っていうか、もう完全にはまってしまって、途中で止めるという選択肢が無くなりつつある。
「18切符」なら極力JRを使った方が良いわけで、大高駅に車を置き、東海道本線利用。
米原で乗換、草津駅へ。
さらに、草津線に乗換、貴生川駅下車。
貴生川から、前回も利用した「あいくるバス」に乗り、「土山西口」に降り立った。
名前のとおり、京都側から来ると、ここは土山宿の西の入口やね。
それを示す案内板もある。
南土山の交差点を西へ向かってスタート。
すぐに右に分岐するのが東海道なんだけど、直進するとやがて川にぶつかって行き止まり。
この道を東海道とする資料もあるんだけど、すぐ左折して国1に再度出るのが一般的らしい。
200mほどで左に分岐する細い道があるから迷わず入る。
もう、ここまで来ると地図見なくても、だいたい見当付くからね。
しばらくすると、左右に分岐する地点があるが、右は国1に吸収されちゃうからね。
ここも左の道がいかにも「俺が旧道だ!」と訴えてるから、迷わないよ。
国道の北側には、平安時代の史跡「垂水斎王頓宮址」なるものがあり、ちょっと寄り道してみる。
斎王というのは、天皇の代理(名代)として、伊勢参りをする皇女のことらしい。
斎王のために9世紀末に、「阿須波道」なる鈴鹿峠越えの新道が敷設され、多分、それが東海道の原型になってると思われる。
実はコスモタイガー、何気に内田康夫も大好きで、「斎王の葬列」というタイトルで、ルポライター浅見光彦君がこの土山宿を舞台に大活躍する。
鈴鹿峠を越えた後だし、今日は全体的に下りだし、道も比較的簡単なんだ。
下りが得意なコスモタイガー、今日は快調に足が進む。
1つの規則性みたいなものがあってね、慣れてくると街道の目印になるものがわかってくる。
お地蔵さんやは神社仏閣は当然だけど、例えば集会所や公民館、郵便局なんかは、街道沿いに存在することが多いんだよね。
で、ここにも「前野集会所」があるからね、この道が東海道であることが確認できる。
周囲は静かな雰囲気で、楽しく走れるね。
市場一里塚跡。
街道らしい独特のうねりもあって、気持ち良く走れるけれど、しばらくこれといった見所はない。
歩道橋があって、国1を斜めに渡り、さらに東海道は続いている。
「大野西」交差点で再び国1に合流。
ここは左に分岐する県道を選択。
この辺りで行政区域が土山町から水口町になる。
すぐ右折。
東海道はここで再び復活。
しばらくして今在家一里塚。
さっきの県道に合流、と思いきや、すぐ右に分岐。
こんもりした森が現れる。
八坂神社というらしい。
癒しを求めて少しだけ森の中へ。
お参りを済ませ、すぐに東海道へ復帰。
県道にくっついてまた離れて、の繰り返し。
沿道は神社やお寺が多い。
同時進行の東側(静岡県)とは明らかに違う空気を感じるんだよね。
ここで久々に迷いそうな分岐があるけれど、右側ね。
もちろんリサーチ済み。
東海道らしい一本道だ。
「秋葉北」の交差点を渡ってすぐ、水口宿の東見附跡。(写真)
「東端」という意味だね。
文字通り、ここからが水口宿となる。
歩道橋を渡ってすぐ、今度は水口宿本陣跡。
この本陣跡を過ぎると、実は東海道は3本に別れる。
3本とも正式な東海道らしい。
空から見ると唇のような形をしているのが判る。
うーむ、どうしよう。
簡単やね、全部走れば良いんでしょ!
ということで、まずは真ん中の東海道。
折り返して今度は北側(唇の上)を走る。
最後は南側(唇の下)。
合流点のところになぜかお洒落な時計台がある。
近江鉄道線を横断。
左側に「水口石橋」駅。
場所的に細々しているため、50mほど進んだ右側にコミュニティセンタがあり、そこをゴールとした。
実走距離は15~16kmぐらいかな?
水口石橋駅は、前回利用した水口駅の1駅南側の駅。
だから前回と同じように、近江鉄道線をひたすら米原へ…、と言いたいところだけど、今日は18切符だからね。
この切符の長所を生かさない手はない。
ということで、前回の反対側、貴生川行の電車に乗る。
わずか2駅、終点貴生川着。
戻ってきたわけだね。
ちなみにこれで近江鉄道の「本線」、わずか1駅間(水口~水口石橋間)だけを残し、完乗。
何だか中途半端だけど、いずれ乗りつぶすとしよう。
ここからはJRやね。
往路を単純に逆走するのは楽しくない。
ってことで、草津線で柘植駅に出て、関西本線に乗換。
ここから亀山までの関西本線は、「本線」とは名ばかりの素晴らしいローカル線!
思わず車窓に見入ってしまう。
亀山からはすでに「毎度お馴染み」のルートで大高駅に戻った。
西側は、往復の経路にも変化があって、楽しいね。
※2014.10.20追記 地図を作成しました。(ここをクリック)
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