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コスモタイガーのつぶやき(5)~捨てゲーム

2017-03-31 | つぶやき/更新中

祝!プロ野球開幕!

さぁ、今年もいよいよ野球ファン待望のペナントレースが始まりました。
ということで、プロ野球にまつわる話で呟いてみよう。

高校野球も嫌いではないし、先日まで手に汗握って応援してたWBCももちろん面白かったけれど、やはりコスモタイガーはプロ野球の「本業」?であるペナントレースが最も熱くなれる。

高校野球は言うまでもなくトーナメントという名の短期決戦。
WBCも1次リーグ・2次リーグ・決勝トーナメントと段階があるとはいえ、やはり短期決戦に分類されるかと。

その点ペナントレースは、143試合(2017年現在)にも及ぶリーグ戦があり、その先のクライマックス・日本シリーズを戦い抜き、やっと頂上に立てる。

1試合の中での駆け引きもある中で、ペナント全体を見据えた駆け引きやペース配分も考慮しての采配やプレーの数々。
短期決戦には絶対に起こりえないドラマもあり、本当に面白い!
名古屋生まれ名古屋育ちのため、どうしてもドラゴンズ寄りの見方にはなるけれど。

たぶん小1ぐらいから徐々に興味を持ったかな?
当時の4番はマーチン。
エース星野仙一、若きリリーフエース(今でいうクローザー)が鈴木孝政!
近所の公園で野球やる際は、鈴木孝政投手の真似ばかりしていたことをかすかに覚えていたりする。

小学生にとっては、単に贔屓球団がその日その日の勝利を願って応援していただけ。
ただ、「見る」スポーツとして野球が好きだったことは一貫してた。

もっとも見る目が養えたのは学生時代の4年間。
当時のドラゴンズの本拠地、ナゴヤ球場で警備のアルバイトをしていたこと。

「警備」なんていうと恰好良いけど、有事に備えているだけのこと。
強いて言うならファールボールの行方に注意を払う程度で、トラブルがなければただ野球見てるだけ。
(まぁ、実際有事にも何度か遭遇し、随分と悲惨な思いもしたし、午前様になって両親を心配させたりもしたけれど。)

当時は130試合制。
半分はホームで、地方ロード(ドラゴンズの場合、浜松や岐阜等の地方遠征が5試合ぐらいあった)を除けば、60試合程度がナゴヤ球場開催。
ローテーションで2軍戦も担当したし、オープン戦・オールスター・日本シリーズもあったからね。
あと、当時は年1回、パリーグの近鉄バファローズがナゴヤで3連戦を組んでいた。(近鉄が名古屋にも乗り入れてるからってのがその理由だったとか)。
合計すれば、年間70試合ぐらいあったんじゃなかろうか?

たまにクラブ活動や授業の都合で休んだけど、7~8割出勤してたと思うから、4年間で200試合以上は見たんじゃなかろうか。

まだ交流戦もなかったため、同じ相手と年間で26試合もする長丁場。
当然選手の好不調の波もあるし、研究もされるし。
思わぬ選手がブレイクして来たり。
ローテーションをしっかり守り、ときには敢えて前後を入れ替えたり。
相手投手との相性とかも計算しないとね。

たまに使われる言葉。
「捨てゲーム」。

「決して安くはない入場料を払ってその日に見に来たファンを馬鹿にしている。捨てるなんて何事だ。常に全力で勝ちに行け!」なんて普段ロクに野球も見ない識者や、それをまともに受けたファンが叫んだりするけれど。
それは言葉のアヤだよ、と反論したい。

年間143試合。
現実にすべて勝つなんてあり得ない。
毎年、だいたい優勝ラインは80勝前後。
同じ相手と3連戦、という日程の中で、いかに80勝をもぎ取っていくか。

3連戦の初戦。
相手は絶対的なエース。(ちょっと前の田中マー君とか、全盛期の江川とか…)

こちらもエースをぶつけて!となると、高校野球のような短期決戦なら、まさに名投手同士の熱い投げ合いが続き、浪花節的な感動に繋がるんだろうけどね。

高校野球で屈指の名勝負といわれる、星稜VS箕島の延長18回とか。(確か石井投手と堅田投手だったかな?)
最近では、早実のハンカチ王子と駒大苫小牧の田中マー君の対決とか。
かなりのオールドファンなら、(自分の生まれる前だけど)魚津商業村椿投手と徳島商業の板東投手の投げ合いなんてのを連想する人もいるかもしれない。
もちろんそれはそれで素晴らしいし、感動もするけれど。

ちょっと待て!
プロ野球は明日も明後日も試合がある。
負けたら終わりのトーナメントじゃないんだ。
高校野球と同じ物差しでプロ野球を見ないでくれ、と。

選手層の厚いチームなら、エース級の選手が2人3人もいて、明日は明日で計算が成り立つんだろうけれど、そうじゃないチームは、今日、いくら熱くて感動的な投げ合いをしても、明日以降の計算ができなければ何の意味もない。

そういう場合は、勝ち目の少ない今日は、実績のない若手投手を博打的(やけくそ)に起用。
とっておきのエースは明日に回し、明日の勝つ確率を高める。
ついでに疲労気味のベテラン野手を休ませ、思い切ってルーキーを起用!なんて良くある話。
こういう「勝ち目の少ない」ゲームを捨てゲームなんて表現するんだろうけど。

「勝ち目が少ない」というだけで、実際にグラウンドでプレーする選手が手を抜いてるわけじゃないし、ましてやわざと負けるわけじゃない。
本当に捨ててるわけじゃなく、当然勝つに越したことはないわけで、ただ「負けることは想定内」というだけの話。
「ファンを馬鹿にしている」とはかなり飛躍した発想だな、と思うのは自分だけだろうか。

「捨てゲーム」という表現も悪いのかもしれないが、うわべの意味だけを切り取って解釈するなんて大人げないなと、興ざめした記憶がある。

もちろんそれで相手エースを攻略して勝つかもしれない。
若手投手がまさかの快投を演じて完封でもすれば、相手チームは大打撃だし、チームにとっては大きな収穫!
実際こんなゲームも数えきれないほどあった。
その最たる例が、1987(昭和62)年8月9日の近藤真一投手のノーヒットノーランデビューではなかろうか。
ちょうど警備のバイトで、リアルに見ただけに、本当に衝撃的だったのを昨日のことのように思い出す。
(現在、彼のご子息がドラゴンズの打者として在籍中)

今日勝つための戦略。
今日負けても、明日明後日のゲームをより確実に拾うための戦略。
そんな智謀を尽くした用兵と戦術こそが、ペナントレース最大の醍醐味なんだけどなぁ…。

そしてこの智謀に長けた戦い方で印象に残るのが、「ID野球」の野村監督、そして「守り勝つ」落合監督。

落合野球については、語り出したら長くなりそうなんで、また稿を改めるつもりだけど、とにかく好きだった。

そういえば以前つぶやいた将棋にも似てるかも。
野球も、ゲームの中では「先手(先攻)・後手(後攻)」があるし。
相手と対戦する中でのじっくり腰の据えた頭脳戦的なところとか。

プライベートではそんなに気が長いとも思えないけれど、ゲーム性のある話になると途端にどっしり構えて、それを楽しんでしまう自分がおかしい。

確信はないけれど、何となく自分のやってるマラソンにも役立ってるような気もする。
1年じゅう、好調を保ち、全てを100%で!ってのは非現実的。
ちゃんとシーズン全体を見て、目指すレースに向かって組み立てていかないとね。

何やら長くなってしまった。
語り出したら止まらなくなってしまった。

キリがないので今回はいったん締めるとしよう。
続きは稿を改めてまたの機会に。

そして…、頑張れ!ドラゴンズ!!

コメント (6)
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