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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

生きる意味

2008-03-07 21:39:17 | 思索
ひるがえって、生きる目的を見出せず、生きる内実を失い、生きていてもなにもならないと考え、自分が存在することの意味をなくすとともに、がんばりぬく意味も失った人は痛ましいかぎりだった。そのような人びとはよりどころを一切失って、あっというまに崩れていった。あらゆる励ましを拒み、慰めを拒絶するとき、彼らが口にするのはきまってこんな言葉だ。「生きていることにもうなんの期待ももてない」こんな言葉にたいして、いったいどう応えたらいいのだろう。

ここで必要なのは、生きる意味への問いを百八十度転換することだ。わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ、ということを学び、絶望している人間に伝えねばならない。哲学用語を使えば、コペルニクス的転回が必要なのであり、もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、わたしたち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ。(P129)

強制収容所にいるわたしたちにとって、こうしたすべてはけっして現実離れした思弁ではなかった。わたしたちにとってこのように考えることは、たったひとつ残された頼みの綱だった。それは、生き延びる見込みなど皆無のときにわたしたちを絶望から踏みとどまらせる、唯一の考えだったのだ。(P131)「夜と霧」
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定電圧電源はオペアンプ

2008-03-07 21:29:44 | 電子回路
実は私たちは今までに、そうとは意識することなく何度もオペアンプの内部回路に触れてきているのです。それが定電圧電源です。回路を再度確認してみましょう。

図は、もうすっかり見慣れた定電圧電源回路ですが、これは構造も動作もオペアンプそのものといえます。構造としては、左のC1815のベースが+入力端、右のC1815のベースが-入力端、VOUTが出力です。そしてR1、R2がフィードバック抵抗で、+入力端に信号電圧を入力した時のゲインは1+R2/R1となります。いま+入力端に5.1Vが入力されていますので、もしR1=R2であれば出力は10.5Vとなります。これはオペアンプでいうところの非反転増幅回路ですね。では次に+入力端の入力電圧を変化させてみましょう。

下図のように+入力端の電圧を振れば、VOUTは計算通りのゲイン倍(1+R2/R1)の振幅を出力します。つまり、定電圧電源回路は片電源のオペアンプと等価といえます。

関連記事:
定電圧電源を作ろう①ツェナ 2009-12-14
オペアンプとは何か? 2007-09-02
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