紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

スメタナ四重奏団~スメタナ弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」&第2番

2007-04-15 22:46:52 | クラシック室内楽・器楽・オペラ・古楽
今日はまじで渋い選曲&アルバムです。

アルバムタイトル…スメタナ弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」&第2番

演奏者…スメタナ弦楽四重奏団

1945年に結成され、1989年まで45年間活動していた(1954年までは、後のチェコの名指揮者;ヴァーツラフ・ノイマンがヴィオラパートを担当していたが、それ以降はメンバーの変更は無い)、20世紀屈指の名ストリングス・カルテットである。
長年連れ添っているメンバーだけに、暗譜で且つアイコンタクトで演奏できるのが特色であり、最大の強み(セールス・ポイント)でもあります。

4人メンバーは下記の通り
    イルジー・ノヴァーク(vl)
    リュボミール・コステツキー(vl)
    ミラン・シュカンバ(ヴィオラ)
    アントニーン・コホウト(vc)
    録音1976年2月12日~16日 スプラフォン・ジシコフ・スタジオ

アルバム自体は、1976年の「レコードアカデミー賞」を受賞した、名盤の誉れ高い評価を受けたものです。

演奏を聴いてみますと、「スメタナ四重奏団がスメタナを弾く」、ちょっとしゃれっぽく思えますが、演奏はしゃれではなく真面目に良い意味で「ご当地物」として抜群の統制と余裕を感じさせる名演です。
チェコの作曲家と言えば、日本では(世界でも)ドヴォルザークが最も有名ですが、チェコ本国ではスメタナの方が有名らしいです。

演奏されている作品2曲ですが、両曲ともスメタナの晩年の作品であり、「わが生涯より」は、硬軟両面(激しい曲調の楽章や、穏やかな楽章)が良くでている名曲ですが、第2番は全く耳が聞こえなくなった最晩年に書かれたものだけに、相当に激しく緊張感が続き、やや聴き疲れする曲です。

20世紀(最強の?)弦楽四重奏団の名演を是非聴いて下さい。