紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

ルー・ドナの「プレイ・ザ・ライト・シング」

2007-04-05 23:06:35 | ジャズ・アルト・サックス
今日は昨日のアヴァンギャルドなジャズとは全然タイプの違う、オルガン・ジャズを…それも「ジミー・スミス」の50年代~60年代の「ブルーノート物」と言った正統的?なオルガン・ジャズとは、時代がちょっと違います。
とは言っても、その時代にスミスと一緒にプレイしていた、大御所の「ルー・ドナルドソン」のアルト・サックスがメインのオルガン・ジャズですから、いかにもブルージーで悪かろうはずがないです。
そしてこのアルバムでは、「ルー・ドナ」のヴォーカルも聴けると言う「おまけ付」なんですよ。
それでは、このアルバムの詳細を説明しましょう。

アルバムタイトル…「プレイ・ザ・ライト・シング」

パーソネル…リーダー;ルー・ドナルドソン(as,voー2)
      ドクター・ロニー・スミス(org)
      ピーター・バーンスタイン(g)
      バーナード・パーディー(ds)
      ラルフ・ドーシー(conga)

曲目…1.プレイ・ザ・ライト・シング、2.ウィスキー・ドリンキン・ウーマン、3.マーマデューク、4.ハーレム・ノクターン、5.ジス・イズ・ハピネス、6.クレイジェスト・ドリーム、7.マスカレード・イズ・オーヴァー、8.フット・パティン・タイム

1990年12月19日、20日 NYC録音

演奏(曲)について…まずは前説にある通り、「ドナルドソン」の貴重な?ヴォーカルが聴ける2曲目の「ウィスキー~」が魅力ありだ。
「ルー・ドナ」のヴォーカルはメチャクチャ上手い訳ではないが、味わい深い渋みのある声でgoodです。
それから、オールドファンなら涙ちょちょ切れる4曲目の「ハーレム・ノクターン」が良い。
聴きなれたサム・テイラーや松本英彦のような「泣きのサックス」ではなく、ミドル・テンポで、R&B風に軽快に吹いていて、バックのバーンスタインのギターも行けてます。
5曲目「ジス・イズ~」も、カルテットの各プレイヤーがノリノリのラテン・フレバーで演奏していて(特にロニー・スミスがベスト・プレイかな)、私的には大好きなナンバーです。
そして極め付きの一曲が、かつて名盤「ブルース・ウォーク」でも演奏していた、7曲目の「マスカレード~」を、以前とは異なるアプローチのバラードで吹いていて、痺れますぜ。