今晩は、大好きなラテンジャズを紹介します。
ケニー・バレルと並ぶ、ブルーノートの看板ギタリストの「グラント・グリーン」がリーダー名義のアルバムです。
バレルがどちらかと言うと、ブルージーでありながらも、コンボ編成などは至極正統的なジャズギタリストなのに対して、グリーンは主にオルガンと共演するような、ジャズから少し離れた(R&B的な)編成のコンボを好んだプレイヤーと言って良いでしょう。
その中でこのアルバムはバックに「パーカッション系」を多く配して、正しく正統的ラテンアルバムに仕上げております。
それでは中身を紹介していきましょう。
アルバムタイトル…「ザ・ラテン・ビット」
パーソネル…リーダー;グラント・グリーン(g)
ジョニー・エイシア(p)
ウェンデル・マーシャル(b)
ウィリー・ボボ(ds)
パタート・ヴァルデス(conga)
ガーヴィン・マッソー(chekere)
曲目…1.マンボ・イン、2・ベサメ・ムーチョ、3.ママ・イネス、4.ブラジル、5.ティコ・ティコ、6.マイ・リトル・スエード・シューズ
1962年4月26日録音
演奏(曲)について…最初に言っておこう。「全6曲とも愚作は一つもない!」
ですから、安心してこのアルバムはゲットして欲しいです。
演奏者は、「グリーン」&「エイシア」は勿論著名だが、他の3人もラテン系音楽においては、皆、名人ばかり。
冒頭の「マンボ・イン」から、軽快な演奏で全員ノリノリで楽しんでいる。
そして、いきなりクライマックスの「ベサメ・ムーチョ」だ。
元はラテンの名曲だが、ジャズ界においても「超名曲」なのは、もはや誰にも異論はないはず。
グリーンはこの曲を、割とストレートにメロディーを弾いて、原曲のくずしは少ないが、時折見せるアドリブフレーズがどこか「演歌」の「泣き」や「こぶし」を彷彿させて、日本人の好みには合う。
そして、もう一言付け加えると、この曲の影の主役はピアノのエイシアである。
彼のシングルトーンのアドリブフレーズの「泣き」は、グリーンの更に上を行っている。
3曲目「ママ~」4曲目「ブラジル」では、グリーンのギターも全開になって来ており、ギターで「ワンホーンカルテット」」を聴くような熱演である。
また、ベース、ドラムス、パーカッションの各人が、特に「ブラジル」で、素晴らしいサポートを見せている。
そして、5曲目「ティコ~」は、個人的にこのアルバムの名演度を付けるとすれば、ナンバー1だと思う。
アドリブパートで、チラッと「朝日のようにさわやかに」を、かい摘んで弾いているところなんて、感涙ものですよ。
ラストの「チャーリー・パーカー」のナンバーも充分に「ラテン」しています。
ケニー・バレルと並ぶ、ブルーノートの看板ギタリストの「グラント・グリーン」がリーダー名義のアルバムです。
バレルがどちらかと言うと、ブルージーでありながらも、コンボ編成などは至極正統的なジャズギタリストなのに対して、グリーンは主にオルガンと共演するような、ジャズから少し離れた(R&B的な)編成のコンボを好んだプレイヤーと言って良いでしょう。
その中でこのアルバムはバックに「パーカッション系」を多く配して、正しく正統的ラテンアルバムに仕上げております。
それでは中身を紹介していきましょう。
アルバムタイトル…「ザ・ラテン・ビット」
パーソネル…リーダー;グラント・グリーン(g)
ジョニー・エイシア(p)
ウェンデル・マーシャル(b)
ウィリー・ボボ(ds)
パタート・ヴァルデス(conga)
ガーヴィン・マッソー(chekere)
曲目…1.マンボ・イン、2・ベサメ・ムーチョ、3.ママ・イネス、4.ブラジル、5.ティコ・ティコ、6.マイ・リトル・スエード・シューズ
1962年4月26日録音
演奏(曲)について…最初に言っておこう。「全6曲とも愚作は一つもない!」
ですから、安心してこのアルバムはゲットして欲しいです。
演奏者は、「グリーン」&「エイシア」は勿論著名だが、他の3人もラテン系音楽においては、皆、名人ばかり。
冒頭の「マンボ・イン」から、軽快な演奏で全員ノリノリで楽しんでいる。
そして、いきなりクライマックスの「ベサメ・ムーチョ」だ。
元はラテンの名曲だが、ジャズ界においても「超名曲」なのは、もはや誰にも異論はないはず。
グリーンはこの曲を、割とストレートにメロディーを弾いて、原曲のくずしは少ないが、時折見せるアドリブフレーズがどこか「演歌」の「泣き」や「こぶし」を彷彿させて、日本人の好みには合う。
そして、もう一言付け加えると、この曲の影の主役はピアノのエイシアである。
彼のシングルトーンのアドリブフレーズの「泣き」は、グリーンの更に上を行っている。
3曲目「ママ~」4曲目「ブラジル」では、グリーンのギターも全開になって来ており、ギターで「ワンホーンカルテット」」を聴くような熱演である。
また、ベース、ドラムス、パーカッションの各人が、特に「ブラジル」で、素晴らしいサポートを見せている。
そして、5曲目「ティコ~」は、個人的にこのアルバムの名演度を付けるとすれば、ナンバー1だと思う。
アドリブパートで、チラッと「朝日のようにさわやかに」を、かい摘んで弾いているところなんて、感涙ものですよ。
ラストの「チャーリー・パーカー」のナンバーも充分に「ラテン」しています。