紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

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肩のこらない小粋なピアノ・トリオ「ザ・スリー・サウンズ」~「ボトムズ・アップ」

2007-04-26 23:44:26 | ジャズ・ピアノ・ソロ~トリオ
今日は肩肘張らない、小粋なピアノ・トリオを紹介しましょう。
正直、この3ヶ月間の間で、何で紹介していなかったんだろうと思うほど、初心者の方々にも聴き易いピアノ・トリオ・アルバムです。

アルバムタイトル…「ボトムズ・アップ」

パーソネル…「ザ・スリー・サウンズ」
      ジーン・ハリス(p、celeste)
      アンドリュー・シンプキンス(b)
      ビル・ドゥディ(ds)

曲目…1.ベサメ・ムーチョ、2.エンジェル・アイズ、3.タイム・アフター・タイム、4.ラヴ・ウォークト・イン、5.アイ・クッド・ライト・ア・ブック、6.ジーン・ルウ、7.ナッシング・エヴァー・チェンジズ・マイ・ラヴ・フォー・ユー、8.恋に恋して

1958年9月16日、28日、 1959年2月11日録音

演奏(曲)について…「ザ・スリー・サウンズ」はブルーノートレーベルの言わば専属ピアノトリオと言っても過言ではなく、このレーベルに長きに渡り20枚以上にアルバムを残した。
ものすごい超絶技巧でもなく、ハイセンスでもなく、特徴的な音質・音色でもないのだが、小粋で明るく楽しく、いつ聴いても肩のこらないピアノ・トリオを味わえる、食べ物で言ったら、「玉子かけご飯」か「お茶漬け」みたいな物だろうか。

さて、演奏曲だが、まずマイ・フェイバリットの「ベサメ~」はちょっとお下品な類の演奏だが、正直嫌いじゃない。
オープニングには誠に元気で宜しい!って言う感じです。
7曲目「ナッシング~」もラテンの曲で「ベサメ~」の演奏の延長線上にあり、これまた結構です。
侮れないのが、6曲目「ジーン・ルウ」で、ピアニスト「ハリス」のオリジナル曲らしいのだが、途中で弾いている「セレステ」の演奏センスが良く、もしかしてこのアルバムのナンバー1かも。
2曲目「エンジェル~」と4曲目「ラヴ~」なんかは、これぞ「ザ・スリー・サウンズ」だ!的な演奏でお薦めです。
特に「ラヴ~」は「ハリス」の演奏テクが随所に垣間見れて、ただの「おくつろぎピアノトリオ」じゃないって事を感じさせます。