紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

「クレモンティーヌ」~「コンティノン・ブリュー」

2007-04-20 23:53:54 | ポップス・ソウル
今日は皆さんにどんなアルバムを紹介しようかと、いくつか聴いたのですが、色々と迷ってしまって、結局フランスの生んだ妖精シンガーの「クレモンティーヌ」のこのアルバムに決めました。

アルバムタイトル…「コンティノン・ブリュー」

パーソネル…クレモンティーヌ(vo)
      ジョニー・グリフィン(ts)
      パトリス・ガラス(p、e-p)
      ジミー・ウッド(b)
      ニールス・ペデルセン(b)
      ベン・ライリー(ds)
      ボビー・ダーハム(ds)

1987年12月13、14日 パリにて録音

曲目…1.アフタヌーン・イン・パリ、2.イージー・リビング、3.ライン・フォー・ライオンズ、4.もう一度、5.ナイト・ライツ、6.ドント・ビー・ブルー、7.オール・ブルース、8.レイディ・ウォンツ・トゥ・ノウ、9.ラム・ココ、10.エリソンド、11.夜シャンゼリゼにて、12.ガール・トーク、13.プリンセスのように、14.ジャイアント・ステップス、15.コンティノン・ブリュー

演奏(曲)について…CDに分かり易い解説書がありましたので、ご参考に書きましょう。
1はジョン・ルイスが1956年にパリで作曲した曲。
2は映画主題歌で、ビリー・ホリデーの名唱が有名。
3と5はジェリー・マリガンが作曲して、5は以前同名アルバムを紹介してます。
4はジョビンが作曲し、7はマイルス作曲の名曲。
6と8はマイケル・フランクス作曲で「スリーピング・ジプシー」の中の曲。
9、10はミッツ作曲、11、13は「アンリ・ルノー」作曲。
12は1965年の映画「ハーロー」の曲。
14はコルトレーン作の名曲、15は今回共演の「グリフィン」の作品。

さてお薦め曲ですが、クレモンティーヌの歌は「下手うま的なヴォーカル」、つまり、語り的なボサ・ノヴァ、そして同じく語り的なシャンソンでジャズを歌っているので、本格的なジャズヴォーカルではありません。
ところが、マイルス作曲の「オール・ブルース」がサイドを固めるジャズ大御所の演奏と彼女のヴォーカルが同化していてとても合っている。
これは新たな発見でお薦めです。
それから、彼女のヴォーカルにマッチしている曲としては、2曲目の「イージー~」4曲目の「もう一度」5曲目「ナイト・ライツ」はとても合っていて良いですね。
その中の曲以上に素晴らしいベスト1が冒頭の「アフタヌーン~」でしょう。
フランス語の歌詞も当然この曲にベストマッチング&フィーリングです。
後は、彼女の歌にジャズ的な良さが感じられる13曲目も良いですよ。