What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

伊坂 幸太郎 『オー!ファーザー』 (新潮社)

2010年05月31日 16時32分26秒 | 図書館で借りた本
P34から引用

「たとえばさ、喋っている時にね、他の男の子はたいてい、自分のことばっかり喋って、聞いているこっちが退屈していても、気にしないんだってば。自分中心で。その点、由紀夫は、こっちの話を聞くでしょ。どんなことを話しても馬鹿にしたりしない。でも、私の話は馬鹿にするけど」

「その程度で、評価しないでくれよ」と由紀夫はのけぞりそうになった。

『いいか、女の子の前では自分の話ばかりするんじゃないぞ。相手の話をよく聞くんだ。悩みを口にされても、絶対に、自分の意見は言うな。とことん相手の話を聞いて、それは大変だね、と言ってあげればいい。聞きながらうなずくことも忘れるな』とは葵の言葉だった。子供の頃から、よく言い聞かされた。「絶対に自慢話はするな。自慢話ほどつまらないものはない」とも叩き込まれた。

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 あまりにも自分の状況にタイムリーなセリフだったので、びっくり(苦笑)

伊坂さんは巧いなぁと思わずにはいられないお話でした。「四人の父親と同居している」という設定の旨みを、実に伊坂さんらしい角度から、ふんだんに書き出してくれているので、日常パートだけ、ず~っと読んでいかったです。

なので「このお父さんは、アノ人だよね」とか「あの展開から、この仲良しな終わりは、苦しいよね」といういう展開も、うん、受け入れてしまいました。新聞連載だったお話なので、いつもの伊坂さんのお話よりも、みっしり感のある文章のように感じました。

続編を読みたい気持ちになったんですが・・・いろいろなお話を書きたい伊坂さんは、書いてくれなさそう。
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『TSH』 なんだかすごく面白そうだぞ♪

2010年05月31日 09時58分44秒 | 日常
 デイリーポータルZの「おすすめのテレビ番組」( http://portal.nifty.com/cs/hillsText/list/100527126474/1.htm )を読んだら、『タイムスクープハンター 』という、なんともたまらん番組が紹介されていました。

>タイムスクープハンター ( おかな さん )

書物に残らない一般の人々の歴史を未来人がタイムスリップしてリポートする番組です。
衣装からして、市制の人々はそれなりに小汚いし、惜しげもなくふんどし出てくるし 普通の歴史物とは一線を画していてリアルさが面白いです。NHKの本気を見ました。 普通の時代劇は貧乏長屋でも小奇麗過ぎる!と気付かされました。
あと、要潤かっこいい。

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こんな番組がある事を、いままでまったく知りませんでした。めっちゃ愉しそうな話しばかりをやっていたのに~!(悔)

TSH NHK総合 毎週月曜 全10回 22時55分〜23時24分

「戦国救急救命士」とか「われら時の番人」とか「”算額”頭脳バトル」なんて、まんま冲方丁さんの『天地明察』の世界ですよ。このHPも、凝った作りになっていて、スッタフさんたちのマニアックさを感じます(笑)

さて、ではまずHDDに予約録画して、今夜放映の「サバイバル!戦火の女たち」を観てみますか♪

 
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