なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

2022年09月29日 | 

というと、最近こんな記事が。「バイオリンの弓、「象牙」並み規制案 ブラジル産の木が絶滅の危機」

 ヴァイオリンの弓の素材には、フェルナンブーコという、特殊な木が使われてて、これがほぼブラジル産しかない。材料が枯渇しかけてて、業を煮やしたブラジル政府が「規制しろ」と、しかし、これはずいぶん前から言われてた問題なんですけどね・・・。今までなーんもやってない、演奏家もそうだし、楽器屋もそう。植林するとか、供給に必要な何かをすりゃよかったのに。

 代替材として、カーボンボウがあるんですけど。それで十分じゃんか、という気もしててね、最近は。カーボンボウで弾いたことはないんですけど、シロートは、こんなんで沢山だと思うのね。

 そもそも、供給過多なんですよねえ、ヴァイオリンについては、とにかく演奏人口が少ないし、大体途中でやめちゃう人が大半。まあ、その辺は楽器全般そうかもしれないんですけど。ヴァイオリンの嫌なとこは、とにかく上達しにくい、教える側は「練習しろ」としか言わないし。おまけに健康被害を起こす。これはねえ、とにかく肩当てが悪いんですけど。あんなもん付けるから、頸椎がおかしくなる。でも、頸椎がおかしくなる、というのは健康被害の中でも最悪で、これじゃあ、ヴァイオリン弾きたいなんて人が増えるわけないんですよ。

 それに、楽器にせよ、弓にせよ、一回買ったら、そうそう買い替えなんかしないから。消耗品じゃないからなあ。その辺がテニスのラケットとかとは違う点で、だからやっぱり供給過多になるわけよ。ヤフオクなんかにも山ほど出品されてるけど、結局売れてないし。

 自分の楽器も、行く末が心配だ・・・・・。最後は「可燃ごみ」かなあ、と思うと暗くなってしまう。古い方なんか、フランスからはるばる来て、頑張って日本の気候に順応してくれて、でも、楽器を次に託せそうな人なんか思いつかないからなあ、可燃ごみになってしまうのか?と思うとね。

 とまあ、行く末が心配な古い楽器と組んで、「クロイツェル・ソナタ」をこの10ヶ月ばかり練習してきて、昨日が最終回。一応終わりってことで、センセの前で一人演奏会。全楽章ノンストップで演奏。なんとか、落ちずに済んでや~~れやれ。ピアノのカラオケ伴奏に合わせると、本当に難しい・・・・・。大人から始めても、この程度はやりようによっちゃやれるんですけども。

 


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