なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

ヴァイオリン

2022年09月15日 | 

の弓の毛替え、という作業。この楽器って、楽器だけ持っててもダメで、弓がないと演奏できないんですよ。この弓が結構曲者。定期的に「毛替え」といって、弦をこすって音を出す、馬の尻尾の毛なんだけど、それを交換しなくちゃなりません。

 よく、ストラドが凄いスゴイ、っていいますけど、いくらストラドでも、ボロ弓で弾いたら、楽器の性能を全く発揮できない。逆に、ボロ楽器でも、弓が凄いとそれなりの音を引き出せたりする。だから、楽器ばっかりワアワア言ってるのは、ちょっと滑稽なんですよね。

 ということで、1年ぶりに毛替えに行ったのだが。そしたら、弓に問題が起きていることが判明。使ってて全然気づかないんだもん、やっぱ、その辺がど素人という事でしょうね。さて困った。いつも見てもらう友人はイタリアだし。で、飯能の楽器屋さんに紹介してもらった弓屋さん。なーんと小田原にある、というのだ。小田原って、「小田原行」の電車とかあるし、なんかこう「旅行先」っぽいのだが。

 調べてみたら、うちから1時間半かそこらで着いちゃうことが判明。速すぎ。圏央道のおかげなんですけど、いやいや、便利になったものよ~~。

 圏央道~東名~厚木小田原道路、これがいつの間にか全部繋がっているという事で、じゃあ、車かっ飛ばして行きましょう。圏央道は、かつてはのんびりしていたのだが、今やめっちゃヤバイ道路になっている。トラックだらけ。前後左右全部トラックじゃんか~~とビビりつつ、なんとか到着。厚木小田原道路なんか、何十年ぶりでしょうか・・・・・。

 その弓屋さん、HPを見ると、開店休業っぽいのだが、楽器屋さんが事前に連絡してくださってたので、すぐに見てもらえました。思ってたのより、簡単そうな修理で弓が蘇った。反りとかも調整してもらう。というか、購入いらい30年近く経過してて何にもしてこなかったからなあ。こういうのを見ると、木って凄いと思う。何十年使っていても、特に劣化もせず、トラブルも治るし、改善もできるんですもん。

 帰ってきてすぐには弾けなかったのだけど、今日練習してみて、うわ、今までやたら弓がぶれたり震えたり、自分がヘタクソだからかと思ってたんだけど、なんだ、弓が不調だったせいかよ~~。全然変わってしまったので、却って戸惑ってしまう。弾きやすい~~!

 という事で、自分の周りにいい職人さんがいてくれると、安心して人生を送れるわ、と思うのだ。


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