なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

歯医者

2004年03月08日 | 
に出かける。といっても、ほぼ虫歯もなく来ちゃってるせいで基本的にとんとご縁がなかったもんだから、どこに行けばよいのやら。動物病院も歯科医院もた~くさんあるじゃん。
 まあ、昨日折れた歯は5・6年前くらいに治療してたわけだけど、その歯医者は遠いし、パス。しょうがないので、以前リサーチして「大丈夫そうか?」と当たりをつけておいた「まつだ歯科医院」に決定!入間まるひろ前にあるこの病院、内装工事中はなんかのブティックか?という感じのこじゃれた雰囲気で歯科医院とわかった時はちょっとビックリしましたが。当院もなるべく病院臭をなくすべく、内装デザインには気を使いましたけどね。で、この歯科医院、ただ歯科だけじゃなくて「口腔外科」も診療科目に入れてる、そこが決め手だった。これはねえ、車の両輪だとあっしは考えてるから。
 さて、なぜに折れたのか、解説してもらって理解。この歯の虫歯状況は、外から溶けたんじゃなくて、内部を侵食するシロアリタイプだったらしい。だから、外側は一見まともそうに見えてたけど中身はぼろぼろ、そこへトドメを刺しちゃった、ということかあ、ふ~ん。だから、モヤシ炒めごときで歯が折れちまったわけね。
 で、麻酔注射を打ってもらって、歯を削る。時間が経過するにつれ、かなり力が加わっているのが解るのに、大して痛くもない、「マラソンマン」のダスティン・ホフマンみたいな目に遭うかと思ってたんですけど。「麻酔が良く効いてるなあ」と感心しているうちに終了。でも、先生曰く、「普通は痛いはずですよ」って。え~、そんなあ!どうも、年余にわたってちょっとずつちょっとずつ侵食してたうちに神経がどうにかなっちゃったらしい?そういや、かつて治療した後「凍みるなあ」と思ってたうちになんとなく凍みなくなって嬉しいような、しかし、なんかヘンだ、とは思ってたんですけど。折れた時だって、根元から折れてるんだもん、普通は凍みまくって超痛いはずなのに、なんともないから、どうもおかしいと思ってたんだが。
 なんでもいいや、痛くないならさ、結論としては「かなり運がいい」という事で終了。やれやれ。

 それにしても、日本に生まれてよかったなあ、多分、他の国だったらサクサク歯を引っこ抜かれてオシマイだっただろうし。「引っこ抜くって訳にはいきません?」って、一応聞いたんだけど、「大変ですよ」の一言で「じゃ、いいです」と意気地なく撤退してしまったが。

 動物の医療でも勿論「歯科」はあるけど、虫歯なら、既に歯根までボロボロで頬が腫れて化膿、なんて状態になっちゃってから来院、というパターンが殆ど。だから結局、抜歯になっちゃう。麻酔もかけるしね、おとなしく口を開いてはくれないから。一種の手術になっちゃうのよね。
 尤も、あっしは抜歯鉗子を隠し持ってて、グラグラしてる歯はいきなり引っこ抜いちゃったりする。親御さんがブウブウ怒るけどさ、いいのよ、もうそういう歯は放っといても抜けるしかないし、それまでは害しかなさないんだから。大体、そのあとはみ~んなスッキリしてよく食べるようになりました、って皆さんおっしゃるし。そうそう、歯石もね、バリバリ取ってしまう。これは回りまわって、なんと、心筋炎の原因になったりするのよ!!歯石を取ったら心音が良くなった、ということも良くある。飼い主の皆様、そういうところも見てあげてくださいね!
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