なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

厚木

2020年11月22日 | 仕事

に行った。知り合いの方の農場(?)で鹿だのイノシシだの狸だのが獲れるという。というか、獣害が深刻、ということ。うちから高速で高々1時間弱の場所の畑が野生動物被害受けまくりというのは、色々考えさせられる。おかしいんだよね、かつて大学生だった頃、同じ農部の環境保護学科の友人が、1週間山に入って「鹿のカウント」なる仕事をしていた。その位、当時は少ない、というか、人目につかない場所にいた連中が、わずか30年後余りで人里に平気で出入りして畑を荒らすってなあ・・・・・。舐められてますな、我々。「可愛い可哀そう」なんてやった結果だ。動物って基本いい加減で図々しくて、だらしがない。なるべく楽したがる。だから、余程怖い思いをさせないと、美味しい「餌場」に入り浸りたがる。品種改良のせいで野菜も果物もどんどん旨くなってるし。柿なんか、実がなろうがほったらかされてるもの、餌付けしてるのと同じ。つまりまあ、一番だらしがないのは人間で、それを動物のせいにしない方がいいんじゃないかと思いますけど。

 で、駆除された鹿の足がごろごろしてるというもんだから、じゃあ蹄を下さい、という事で。蹄には重大な関心を持っているのだが、野生動物の蹄を見たことないのは問題だとかねてから思ってたので。

 ということで、野生日本鹿の蹄。

 蹄底に溝一つない。つまり、溝=白癬菌に食われた箇所ってことですね。一応洗ったんだけど、別に洗わなくても蹄壁が土で汚れてるってこともない。なぜに家畜の蹄は汚れるんでしょうか?牛でよくある趾間皮膚炎なんかけらもない。

 ところで、その知人の農場には馬もいる。削蹄師なんか入れず、たまにちょこっと蹄の縁を磨く程度だという、その蹄がこちら。

ひび割れのかけらもない。削蹄師って必要なのかね?


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