なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

獣医

2018年03月01日 | 仕事
になんでなったんですか?という質問。はて、どのように答えたものか?困ってたんですが。基本は主に金のためですけど。仕事ですから。ご高尚な理由なんかない、んですが。

 最近、あーそういえば、と思い出した事。

 あれだ、子供の頃、例えばガッコの飼育委員会。例えば、家で飼ってた猫とか鳥とか。子供心に、「大人ってのはロクデナシだ」というのを動物をきっかけに刷り込まれましたねえ。
 というのも、死んじまったり病気になったりしたときに、全くもって、「納得のいく対応」をしてくれなかったから。

 それは、当時の獣医も同罪ではある。なにしろ、昭和の獣医療って、フィラリアの予防一つ満足にできない、血液検査なんぞ無理、なーんて状況だったから、当然、病気の診断もできない、従って、きちんとした治療なんかできるわけもない。

 で、当時の大人ってのは、結局そういう獣医に連れてくのもめんどくさかったんでしょうかね?救急箱のテキトーな薬をテキトーに飲ませたりして、ほーれ治ったじゃないか、とかやってましたっけ。しまいに治らなくなると「猫は死ぬときは姿を消すもんだ」とかいい加減なことを言って誤魔化すし。大人が飼うのを面倒になると、金魚ですらそこらの池とかにぶん投げてましたっけ。動物を「捨てる」のはしょっちゅうでねえ。しかも、子供に「捨ててこい」って言うからなあ。自分で問題解決するのを放棄するわけよ、大人の分際で。

 だもんで、ずうっと なーにが「命を大切にしましょう」だよ!と思ってた。

 ので、納得がいくようにしよう、ってことで、獣医になったんだな。大人がぜーんぜん当てにならんから。

 おかげさまで、うちの場合、患者さんの病気は、ほぼ全てきちんとした診断名がつく、ほぼ外れなし。従って、治療も外さない、から、長生きするんでしょうね。

 で、今でも、大人世代(つまり、自分より上の世代)は大嫌いですわね。勝手なことばかり言いやがって、ふざけんな、というね。この世代は、結局自分しか大切じゃないんですよ、きっと。他は子供でも動物でも、どうでもいいんでしょ。

 ただ、そうじゃない人も少数いるわけで、そういう人のために細々と仕事してますがね。

 

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