なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

インボイス制

2022年10月28日 | 仕事

という、消費税取り立ての新しい方法について。かなり前に、商工会から「インボイスの手引き」なる小冊子が配られてきて読んだのだが、うーむ、さっぱり分からん。自分は1経営者に過ぎず、経営者としての理解と激怒、ということになるんですが。

 巷の誤解が多いので、一応、消費税の取り立てシステムについて。消費税は末端消費者だけが払わされてるものじゃない。自分の仕事でいうと、薬だの食餌だのを仕入れる時に、もちろん消費税を払ってます。仕入れ業者がメーカーから仕入れるときも消費税は払ってるし、生産者はどうかというと、原料を仕入れるときに消費税を払ってるわけ。日本で業者間で金が動くとき、又は業者⇔個人で金が動くとき、ほぼほぼ消費税は引っ付いてきてる。これが発生しないのは、不動産賃貸、あるいは純然たる個人間取引の時だけ。メルカリやヤフオクの個人間取引は消費税がないのはそれが理由。

 で、業者は、自分が受け取った消費税から、自分が払った消費税を引いた分を取り立てられる、というシステムに一応なってるわけ。ちなみに、これは、どんな巨額になっても一括で支払えと言われます。分割じゃダメなんですかと聞いたら、「いいけど割り増し利率14%ね」ってサラ金かよってな事を言われたので、泣く泣く一括で支払ってる。「預り金勘定なんだから、その分の金位プールしとけ」という言い分は分かりますけどね・・・・。

 で、今まではそれじゃあ中小はきついかもしんないから(という風に国税庁が思ってたのかどうかは知りませんけど)、売り上げ1000万以下の業者についてはお目こぼし、というか、払わなくてもイーヨー、となってた。それを実質撤廃する、というのが今回のインボイスの本質。

 だったらさあ、「撤廃します。すみませんけど皆さん払ってください」で済む話じゃあないの?

 この件、消費税3%の頃は、こういう免税処置って税込年間売り上げ3000万円というガバガバ状況だったんですけど、まあ、それも分からんでもない。3%=年間売上100万円で税金3万円、じゃないんですよね、業者の場合。払った分を差し引くと、多分せいぜい1万円残るかどーか。実質は6千円程度だったんじゃないかと。3000万円で18万円かあ。

 で、さすがに甘すぎ、と思ったのか、数年たったら免税要件が「税込年間売り上げ1000万円以下」になった。1000万売り上げたとして払う消費税は6万円程度、それ以下の売り上げだったら、もう、数万円足らず、小遣いにもならない。

 消費税率はじりじり上がっていったんだけど、その間も、この規則に変更はなかった。業者は払う額も大きくなるけどもらう額も大きくなるわけで。10%ともなると、いい加減撤廃しないと税収があ~~~、ということなんでしょ、国税庁さん。

 で、そのせいで貧乏人業者は困る、というのが反対している人たちのおおむねの主張みたいなんですが、それはかなりお門違いだと思うんだ。税金なんだから。激怒ってるのは別の点。それは次回。


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