<新刊情報>
書名:ストラディヴァリとグァルネリ~ヴァイオリン千年の夢~
著者:中野 雄
発行:文藝春秋(文春新書)
よくテレビで、1挺ウン千万円の銘器と、数十万円の普及品とを同じ奏者に弾かせて、どちらが本物の銘器かを当てさせる番組を放送しているが、かなり著名な音楽専門家でも、ものの見事に外している。そして、結論は、「ストラディヴァリと現代のものとの間に音色の違いはない」!驚くべきは、その先である。そんな残念な結果が出たにもかかわらず、ストラディヴァリの相場は下がるどころか上がる一方だった。
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書名:SOLID
著者:反田恭平
発行:世界文化社
今、日本で最も注目を集める気鋭ピアニスト・反田恭平、初のフォトブック。演奏シーンからオフショットまで、多彩な表情が満載。また、ロングインタビューやスペシャル対談、ファンからの質問等、読み物企画も充実。反田恭平の魅力が詰まった1冊。
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書名:天才作曲家 大澤壽人~駆けめぐるボストン・パリ・日本~
著者:生島美紀子
発行:みすず書房
大澤壽人(おおさわ・ひさと 1906年―1953年)。神戸に生まれ育ち数々の交響曲や協奏曲などを世におくった天才作曲家。ボストン交響楽団で日本人としてはじめて指揮台に立ち、パリでも活躍したこの稀有な存在は、歿後なぜ突然忘れられてしまったのか。最近になって再発見・再評価が始まったのは、どのような理由からか。膨大な資料と聞き書きからその生涯と作品を見事に再構成した評伝。多彩な人物とともに、日本のクラシック音楽黎明期の詳細も伝える。
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書名:ピリオド楽器から迫るオーケストラ読本
監修:佐伯茂樹
編者:音楽の友
発行:音楽之友社(ONTOMO MOOK)
モダン・オーケストラと同様の存在感を放つピリオド・オーケストラ。バロック時代だけでなく、古典派やロマン派のレパートリーを取り上げる団体も増えてきた。しかし、「古楽器=バロック時代の楽器」という誤った認識を持っているリスナーも少なくない。同書では、各楽器の時代ごとの違いを写真を示しながら、時代別のオーケストラの状況や使用楽器を解説。