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★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-08-29 08:53:36 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:ストラディヴァリとグァルネリ~ヴァイオリン千年の夢~

著者:中野 雄

発行:文藝春秋(文春新書)

 よくテレビで、1挺ウン千万円の銘器と、数十万円の普及品とを同じ奏者に弾かせて、どちらが本物の銘器かを当てさせる番組を放送しているが、かなり著名な音楽専門家でも、ものの見事に外している。そして、結論は、「ストラディヴァリと現代のものとの間に音色の違いはない」!驚くべきは、その先である。そんな残念な結果が出たにもかかわらず、ストラディヴァリの相場は下がるどころか上がる一方だった。


 
書名:SOLID

著者:反田恭平

発行:世界文化社

 今、日本で最も注目を集める気鋭ピアニスト・反田恭平、初のフォトブック。演奏シーンからオフショットまで、多彩な表情が満載。また、ロングインタビューやスペシャル対談、ファンからの質問等、読み物企画も充実。反田恭平の魅力が詰まった1冊。

 

 
書名:天才作曲家 大澤壽人~駆けめぐるボストン・パリ・日本~

著者:生島美紀子

発行:みすず書房

 大澤壽人(おおさわ・ひさと 1906年―1953年)。神戸に生まれ育ち数々の交響曲や協奏曲などを世におくった天才作曲家。ボストン交響楽団で日本人としてはじめて指揮台に立ち、パリでも活躍したこの稀有な存在は、歿後なぜ突然忘れられてしまったのか。最近になって再発見・再評価が始まったのは、どのような理由からか。膨大な資料と聞き書きからその生涯と作品を見事に再構成した評伝。多彩な人物とともに、日本のクラシック音楽黎明期の詳細も伝える。

 
書名:ピリオド楽器から迫るオーケストラ読本

監修:佐伯茂樹

編者:音楽の友

発行:音楽之友社(ONTOMO MOOK)

 モダン・オーケストラと同様の存在感を放つピリオド・オーケストラ。バロック時代だけでなく、古典派やロマン派のレパートリーを取り上げる団体も増えてきた。しかし、「古楽器=バロック時代の楽器」という誤った認識を持っているリスナーも少なくない。同書では、各楽器の時代ごとの違いを写真を示しながら、時代別のオーケストラの状況や使用楽器を解説。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-08-15 10:20:47 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:悪魔のすむ音楽

著者:若林 暢

訳者:久野理恵子

発行:音楽之友社

 豊かな表現と知的さに溢れ、自身の音楽的欲求を余すところなく実現できる数少ないヴァイオリニストで、2016年6月に惜しまれつつ亡くなった若林暢によるジュリアード音楽院博士論文。クラシック音楽史上「悪魔」を表現した音楽が多く存在するが、それらの楽曲分析を通して悪魔の姿がどのように描かれているのかを浮き彫りにしていく。


 
書名:ピアニストだって冒険する

著者:中村紘子

発行:新潮社

 何も知らず母に連れられて行った3歳のレッスン。15歳でソリストを務めたN響世界一周演奏旅行。18歳でジュリアード音楽院に留学して味わった挫折感――。自身の半生をユーモラスに描き、国際コンクールの舞台裏、かけがえのない友人や師、そして日本の未来への想いを綴る。華やかで大胆な、在りし日の演奏さながらの名エッセイ。
 

 
書名:モーツァルトの人生~天才の自筆楽譜と手紙~

著者:ジル・カンタグレル

訳者:博多かおる

発行:西村書店

 モーツァルト好きはもちろん、すべての音楽愛好家に贈る圧倒的なビジュアルで迫る豪華愛蔵本。自筆楽譜や手紙から明らかになる天才音楽家の素顔と人生。同書では、モーツァルトが残した交響曲やオペラの楽曲の自筆楽譜や敬愛に満ちた父への手紙、妻コンスタンツェに宛てた愛情深くユーモラスな手紙などをふんだんに盛り込み、モーツァルトの作品と人物像に迫る。


 
書名:エフゲニー・キーシン自伝

著者:エフゲニー・キーシン

訳者:森村里美

発行:ヤマハミュージックメディア

 人気音楽家にして、天才ピアニストのエフゲニー・キーシンの初の自伝。生い立ちから、音楽に対する向き合い方や人生に対する苦悩など、いままであまり表に出て来なかった彼の内面が、自身の言葉によって明かされる。本人所蔵の写真も掲載。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-07-18 07:50:53 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:未来をはこぶオーケストラ~福島に奇跡を届けたエル・システマ~

著者:岩井光子

発行:汐文社

 震災で被災した福島県相馬市。震災後、ここには「エル・システマ」というオーケストラが誕生した。相馬の子どもなら誰でも入れるオーケストラ。音楽を通じて明日を探す子どもたちの姿を描くノンフィクション。


 
書名:持ち歩き 楽譜がやさしく読める本

著者:多田鏡子

発行:日本文芸社

 ハンディ版なので、たくさんの楽譜本を抱えてレッスンや部活に通う方の重荷にならない。一方で、ハンディサイズながら、楽譜や文字の読みやすさは抜群。楽譜のしくみから、音の高さと長さのおぼえかた、リズムと拍子のとりかた、音階と調号のルールまで。はじめてでも見て・聴いておぼえられる入門書。

 

 
書名:愛のうた バッハの声楽作品

著者:M.ラータイ

訳者:木村佐千子

発行:春秋社

 バッハの主要な声楽作品を、時代背景とともにわかりやすく解説した聴取と演奏のためのガイド。ライプツィヒ時代に書かれた受難曲やオラトリオなど、主に礼拝のために書かれた大規模な作品を扱い、キリスト教における「愛」を主要なテーマとしてバッハが音楽の中で生き生きと描き出した聖書のドラマを再発見する。


 
書名:クラシック音楽ガイド

監修:後藤真理子

発行:成美堂出版

 バッハからブリテンまで、古今の大作曲家33人をピックアップ。5歳で作曲を始め35歳で早世したモーツァルトの生涯、80回以上も引っ越しを繰り返したといわれるベートヴェン、77年の生涯で千数百曲を作曲したハイドン・・・・・などなど、ゆかりの写真を添えて、その生涯や作品にふれていく。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-06-20 08:55:36 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:絶望している暇はない~左手のピアニスト」の超前向き思考~

著者:舘野 泉

発行:小学館 

 “左手のピアニスト”として知られる舘野泉。80歳を超える今も、国内外で年間50回近くのコンサートを行う現役の奏者である。舘野泉の身に異変が起こったのは、2002年1月のことだ。在住するフィンランド・ヘルシンキでのリサイタル中、脳溢血で倒れ、右手の自由を失ってしまう。しかしわずか2年のち、左手だけで演奏を行うスタイルで復帰を遂げたのだ。舘野 泉は、どんなときも絶望しない。むしろ、不自由や困難があっても、それは自分の知らないこと―つまり、新しい体験だから面白いのだという。長期に及んだリハビリですら心の底から楽しんだと語る、舘野泉の言葉は、常に前向きで、新しい世界に対する好奇心にあふれている。


 
書名:オペレッタの幕開け~オッフェンバックと日本近代~

著者:森 佳子

発行:青弓社

 オッフェンバックが創始したオペレッタは、どのようにして世界的な隆盛を極め、その後の凋落、そして再評価という道筋をたどったのか。作品を分析し、人物像にも迫りながら、彼の作品群が近代日本のオペラ受容と現代の音楽劇の発展に果たした功績を照らし出す。
 

 
書名:はじめての音楽史 増補改訂版~古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで~

著者:片桐功、吉川文、岸啓子、久保田慶一、長野俊樹、白石美雪、高橋美都、三浦裕子、茂手木潔子、塚原康子、楢崎洋子

発行:音楽之友社

 それぞれの分野で活躍めざましい執筆陣が各章を担当した、音楽史入門書のベストセラー。最新の研究成果を平易な文章に盛りこんだ。高校・大学、音大受験生のテキストとして、また音楽史に興味をもった一般の読者にも最適な内容。西洋音楽史・日本音楽史・日本の現代の音楽の3部構成で、古代から20世紀までを網羅し、とりわけ第2次世界大戦以後の音楽史に多くの紙面を割いていることが大きな特徴。


 
書名:ジャズの証言

著者:山下洋輔、相倉久人

発行:新潮社

 ジャズクラブにジャズ喫茶、時にはバリケードや紅テントの囲いの中で、誰もが前のめりで聴き入った時代の熱気、病に倒れながらも「自分の音」を探し求めた青春、海外フェスに演奏ツアーでの飽くなき挑戦、ジャズの成り立ちと音楽表現―演奏家と批評家として、終生無二の友として、日本のジャズ界を牽引してきた二人による、白熱の未公開トーク・セッション。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-06-06 14:27:38 | 新刊情報


 <新刊情報>

 

書名:音楽理論入門

著者:東川清一

発行:筑摩書房(ちくま学芸文庫)
 
 リクツがわかれば音楽はもっと楽しくなる。楽譜で用いられる種々の記号、音階、リズムなど、鑑賞や演奏に必要な基礎知識を丁寧に解説。


 
書名:点と魂と~スイートスポットを探して~

著者 小山実稚恵

編・著 梶山寿子

発行:KADOKAWA

 点(スイートスポット)を使いこなすことは、人生の芯をとらえること。その理想を追い求める魂こそ、一流の証なのだ。日本を代表するピアニストである小山実稚恵が、雑誌「音楽の友」(音楽之友社)で2年間に渡り連載した対談をもとに新たに書き起こしたエッセイ。12人のプロフェッショナルとの対談から得た、たくさんの学びや貴重な発見を綴る。<集録対談者>原田雅彦/荻原健司/岡崎朋美/高橋尚子/大竹しのぶ/野村萬斎/工藤公康/奥野史子/羽生善治/小林寛道/熊川哲也/山崎直子
 

 
書名:エッセイ 専務理事の独りごと

著者:金山茂人

発行:芸術現代社

 これを読めば今の音楽界が浮かび上がる。日本演奏連盟専務理事の金山茂人氏が、折りにふれて日本の音楽界、演奏家、音楽状況について感じたことを綴ったエッセイ集。約6年前から機関紙「えんれん」に連載しているエッセイを書籍化。


 
書名:トスカニーニ~指揮者の最高峰~

編者:河出書房新社編集部

発行:河出書房新社(文藝別冊)

 生誕150年・没後50年を迎える指揮者の神様トスカニーニの総特集。貴重な対談、座談会の再録から、インタヴュー、エッセイ、CDガイドまで。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-05-16 08:57:27 | 新刊情報


 <新刊情報>

 

書名:<オペラ対訳ライブラリー>モーツァルト フィガロの結婚(改訂新版)

著者:小瀬村幸子

発行:音楽之友社

 基本方針は、原文に忠実に、原文に何も加えず、引かず、原文の各行ごとにそれに対応する日本語を付けていく逐語訳を行うことによって、作曲家が原語の歌詞に付けた音楽を、原文にずれることなく日本語で知ることができる対訳書。この改訂版では、テキストをブロック分けせず上下1行ごとに日本語訳を付けることによって、原文の意味をより探りやすく、見つけやすくした。またこの改訂版では、モーツァルト新全集の歌詞を基底としてイタリア語詩の韻律と詩節に依って詩行を作成した。


 
書名:楽譜をまるごと読み解く本

著者:西村 理、沼口 隆、沼野雄司、松村洋一郎、安田和信

発行:ヤマハミュージックメディア(1冊でわかるポケット教養シリーズ)

 楽譜を読んで楽器を弾く人も、「楽譜は読めないけれど……」という人も、 楽譜のことならまずここから知ろう!歴史や成り立ち、種類、音楽的な意味、記号の詳細―。いろいろな角度から楽譜を見てみると、 音楽がぐんと理解できて、もっと楽しくなる。

 

 
書名:細川俊夫 音楽を語る~静寂と音響、影と光~

著者:細川俊夫

聞き手:ヴァルター゠ヴォルフガング・シュパーラー

訳者:柿木伸之

発行:アルテスパブリッシング

 現代日本を代表する作曲家、細川俊夫が自身の創造と思索の軌跡を語った「対話による自伝」。 武満徹以後もっとも重要な日本人作曲家として国際的に評価され、欧米の主要オーケストラ、音楽祭、オペラ劇場などから次々と委嘱を受ける細川俊夫が、その半生、作品、音楽、宗教、自然について縦横に語った初めての書。年譜、作品目録、ディスコグラフィのほか作品スコア、写真多数掲載。


 
書名:96歳のピアニスト

著者:室井摩耶子

発行:小学館(小学館文庫) 

 現役最高齢ピアニストの、幸せ長寿のヒント。現役最高齢のピアニストとして活躍する、96歳の室井摩耶子さん。その自立した生活の中には、幸せな長寿のヒントがいっぱい。肺がんや父の介護など、つらい経験も「人生のずだ袋」に入れるポジティブ思考、90歳を目前に家を新築する行動力・・・。「もう何歳だから」と自分にブレーキをかけない、室井さんのパワフルな生き方は、自分らしく豊かに年齢を重ねることの素晴らしさを教えてくれる。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-05-02 09:47:38 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:フランツ・シューベルト~あるリアリストの音楽的肖像~

著者:ハンス=ヨアヒム・ヒンリヒセン

訳者:堀朋平

発行:アルテスパブリッシング

 「冬の旅」「魔王」「未完成交響曲」など、教科書でもおなじみの作曲家フランツ・シューベルト。“歌曲王”とうたわれながら、“アマチュア作曲家”と見られることも多かった従来のシューベルト像を一新する新たな評伝が登場。


 
書名:イタリア・オペラ・ガイド

著者:河野典子

発行:フリースペース

 イタリア・オペラ58作品、登場人物の関係図、今、舞台で何が起きているのか、どんな物語なのか、舞台の進行がよくわかる「あらすじ」。さらに、登場人物の人間像、歌われるアリア、その歌唱のむずかしさなど独自の視点で聴きどころを解説。もう、オペラの最中にプログラムをかさかさとめくる必要はない。 これで、オペラを10倍、楽しめるようになる。


 ◇

 
書名:アメクラ! アメリカン・クラシックのススメ~ポップ・ミュージック・ファンのための新しいクラシック音楽案内~

著者:能地祐子

発行:DU BOOKS

 グスターボ・ドゥダメル、ヤニック・ネゼ=セガン、アンドリス・ネルソンスなど、ゼロ年代の若き指揮者たちが創り出す、新しいクラシックの魅力。そして、ヨーヨー・マ、エドガー・メイヤー、クリス・シーリーたちによる、米国音楽の最旬ムーブメント〝アメリカーナ〟からクラシックへのアプローチも解説。
 

 
書名:マエストロ・バッティストーニの  ぼくたちのクラシック音楽

著者:アンドレア・バッティストーニ

監訳:加藤浩子

訳:入江珠代

発行:音楽之友社

 著者のバッティストーニは、2012年2月に東京二期会の主催公演「ナブッコ」で鮮烈な日本デビューを飾ったイタリア出身の若手指揮者。以後、定期的に日本を訪れ、オペラ、コンサートの両方で精力的に活躍しファンを増やしている。2016年秋には29歳の若さで東フィルの首席指揮者に就任。同書はその記念出版。ハードロックやポップスも大好きな著者は、ジャンルを飛び越える柔軟性を持って他分野とのアーティストとも共演し、「クラシック」の境界を乗り越える可能性を、さまざまな角度から追求している。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-04-18 07:50:53 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:クラシックコンサートをつくる~有名ホールでは体験できないクラシックコンサートとは~

著者:平井 満、渡辺 和

発行:水曜社

 人々がバブルに翻弄されていた時代、華やかさとは正反対の手法でクラシック音楽の命脈を保ってきた人々がいる。高いレベルの演奏を手頃な料金で成立させる企画力、音楽ホールもピアノも無い中での運営など、地域に根ざしたクラシックコンサートをつくってきた団体を紹介し、新時代の地方の文化事業のあり方を提言する。
 

 

 

書名:ビートルズ原論~ロックンロールからロックへ~

著者:根木正孝

発行:水曜社

 1960 年代という時代から分析する、新しい「ビートルズの教科書」 。


 ◇

 
書名:バロック音楽を考える~Rethinking Baroque Music~

著者:佐藤 望

発行:音楽之友社

 過去の音楽をただ知識として受け入れるのではなく、一人一人が、自分自身と音楽との関わりを歴史的脈絡を通じて考えるための新しい音楽史が登場。全体は通史の形を取らず、重要なトピック「現代の音楽史観とは」「バロック時代・バロック音楽とは」「楽器の技術と音楽の変化の関係」「多声の組織化と鍵盤楽器の関係」「宗教と音楽の関係」「ジェンダー論の観点から見たバロック音楽」「中世的な音楽史観の浸透と変化」を扱う7章からなる。
 

 
書名:演奏と時代 指揮者篇

著者:吉井亜彦

発行:春秋社

 「名盤鑑定百科」シリーズでお馴染みの著者による名曲名盤の篩「指揮者篇」。時代の流れとともにコンダクターシップはどのように変遷してきたか。巨匠時代の采配ぶり(ライナー&セル)から今日の精緻なアンサンブル志向まで、指揮者とオーケストラの協働と聴衆に与える影響関係を、突出した指揮者13人の活躍を通して綴る。CD案内付き。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-03-28 09:51:39 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:コンスタンツェ・モーツァルト 「悪妻」伝説の虚実

著者:小宮正安

発行:講談社(選書メチエ)

 音楽学者にして熱烈なモーツァルト崇拝者でもあったアルフレート・アインシュタイン(1880~1952)はモーツァルトの妻・コンスタンツェを、はっきりと「琥珀のなかの蠅」呼ばわりした。ご馳走と見ればすぐさまそれにたかりにくる醜く、汚らわしく、うっとうしい存在。そのような存在が、琥珀のようなモーツァルトと密接にかかわったからこそ、彼女は人びとの記憶に残るようになったのだというきわめて否定的な見解が、彼の言にはあらわれている。なぜこれほどまでに、コンスタンツェは否定的なまなざしで受けとめられてきたのか?この疑問を解くべく、同書ではまず、コンスタンツェの実家であるウェーバー家、および彼女の生涯を概観する。

 

 ◇

 

書名:ヘルベルト・フォン・カラヤン  僕は奇跡なんかじゃなかった~その伝説と実像~

著者:カール・レーブル

訳者:関根裕子

発行:音楽之友社

 オーストリア音楽批評界の重鎮、カール・レーブルによる最後の著書。27歳でアーヘン歌劇場の音楽総監督に就任し、ついには楽壇を支配するまでに上り詰め、そして生前の華々しい成功からは想像できないほど簡素な墓に葬られる日まで、クラシック音楽界の未来を見据えて生き続けたカラヤン。著者自身の思い出、カラヤンと同時代を生きた人々の賛嘆や反感の声、当時の記録や資料等をもとに、同書は伝説と実像を区別しつつ、20世紀最大の指揮者の知られざる素顔、本質を描き出す。

 

 ◇

 

書名:近代科学の形成と音楽

著者:ピーター・ペジック

訳者:竹田 円

発行:NTT出版 

 音楽が、天文学、数学、物理学、生物学などの自然科学分野に与えた影響を、古代から現代に至る壮大なスケールで明らかにする画期的な著作。ケプラーの法則に音楽が影響を与えたのは有名だが、同書はさらに、無理数、光の波動説、電磁気学、電信、そして量子力学の誕生にまで音楽が関与していたことを明らかにする。

 

 

書名:ボブ・ディランの21世紀

著者:湯浅 学

発行:音楽出版社(CDジャーナルムック)

 21世紀になって16年、この間にリリースされた新作、アーカイヴ音源をまとめたブートレグ・シリーズおよびリイシューされたアルバムほか、多彩な作品を軸に、ボブ・ディランの21世紀の歩みを一年ずつ綴る。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-03-14 08:06:57 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:「マエストロ、時間です」~サントリーホール ステージマネージャー物語~

著者:宮崎隆男

発行:ヤマハミュージックメディア

 サントリーホールの初代ステージマネージャーが語る仕事、音楽、そしてホールができるまで。ステージマネージャーとは、オーケストラにおいて、楽器の管理や手配、ステージのセッティングから、演奏者のケアなど、ステージのあらゆることに携わる仕事だ。 著者は、近衛管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、サントリーホール、そして水戸室内管弦楽団のステージマネージャーを務めた、クラシック業界の名物男。 「宮崎マー坊は、多くの音楽家を助けた男」(小澤征爾)。


 

 

書名:ヴェルディのプリマ・ドンナたち~ヒロインから知るオペラ全26作品~

著者:小畑恒夫

発行:水曜社

 同書は「ソプラノ」=「女性」を軸に、その行動や心理状況を追いながら、ヴェルディの目指した「心理劇」の面白さなどを今までと異なる視点で解説。さらに本邦初、初演を歌ったソプラノ歌手の生涯など様々なエピソードを紹介しながら「ヴェルディのオペラ」(全26作品)の魅力を再発見する一冊。

 

 ◇

 

書名:クラシック秘曲・珍曲・謎曲101選

著者:野崎正俊

発行:ハンナ

 ルネサンスから現代に至るまでの101曲に新たな切り口で迫った、初心者からクラシックソムリエを目指す人まで、必読の一冊。
 


 

書名:クラシックは斜めに聴け!

著者:鈴木淳史

発行:青弓社

 かしこまって聴くだけなんてつまらない。クラシック音楽は、エッジがきいた耳で味わい尽くせ! 「妄想」や「邪推」までも駆使して、真正面からでは聞こえてこない奥深い魅力にたどり着く、価値観を転換させるほどの一冊。

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