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麦芽乳酸菌でアレルギー軽減=サッポロビール、信州大学

2007年12月30日 | 食品・栄養
 麦芽乳酸菌がマウスを使った実験でアレルギー体質を改善する働きがあることがサッポロビールと保井久子・信州大学大学院教授の共同研究で分かった。今年、国際粘膜免疫学会で発表された。

 アレルギー症状をもつマウス20匹を、麦芽乳酸菌を与える群と与えない群の2群に分け、3カ月間飼育して観察した。

 麦芽乳酸菌を与えた群では約20日後から皮膚の乾燥、出血、浮腫、脱毛、発疹(ほっしん)などのアレルギー症状が軽減されることが観察された。

 ビールの乳酸菌といえば、ビールを白濁させるベルギーのホワイトビールが知られる。これまで多くのビールメーカーはビールを白濁させる乳酸菌を醸造工程で取り除く対象として研究してきたが、今度の発見はこれまで不要とされた乳酸菌に着目したことで生まれた。

 同社はホップ水抽出物(ホップフラボノール)が花粉症の症状を軽減させることもヒトの試験で実証している。今後、ホップフラボノールと麦芽乳酸菌の併用効果の研究が期待される。

[毎日新聞 / 2007年12月30日]
http://mainichi.jp/life/health/news/20071230ddm010100130000c.html


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