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アルツハイマー病の治療薬、緑内障の進行抑制=東京医科歯科大学

2007年06月26日 | 薬理
 日本人の緑内障の7割を占める「正常眼圧緑内障」の進行を、アルツハイマー病の治療薬で抑えることに、東京医科歯科大の研究グループが、動物実験で成功した。

 緑内障による失明の予防などにつながる研究成果で、22日の米医学誌電子版に掲載される。

 緑内障は、視神経が損傷し、視野が次第に狭くなる病気。日本人の失明の原因のトップで、国内の患者数は約400万人。眼球の圧力(眼圧)が高くなると発症するタイプと、正常眼圧で起こるタイプがある。

 同大の田中光一教授(分子神経科学)らは、マウスの網膜に、視神経に光の情報を伝えるアミノ酸の一種、グルタミン酸が異常に蓄積すると、視神経が損傷することに着目。余分なグルタミン酸を排除する機能をなくすと、マウスは、人間と同じ正常眼圧の緑内障を起こすことがわかった。

 このモデルマウスに、欧米で認可されているアルツハイマー病治療薬(メマンチン)を1日1回、1週間注射すると、何もしないマウスは網膜の視神経の細胞が20%失われたのに対し、注射したマウスは3%の損傷に抑えられた。

[読売新聞 / 2007年06月22日]
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070622i402.htm

アルツハイマー病の治療薬、緑内障の進行抑制…東京医歯大(読売新聞) - goo ニュース


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