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人間の目はクラゲ起源か 光とらえる仕組み類似=大阪市立大学

2008年09月16日 | 生きもの色々
クラゲと人間は、目で光をとらえる仕組みがよく似ているとの研究結果を、大阪市立大の寺北明久教授と小柳光正講師(分子生理学)らが16日までにまとめた。

寺北教授は「クラゲは脳を持たない原始的な動物だが、人間の視覚システムはクラゲの祖先から進化した可能性がある」と話している。

クラゲの目にはレンズや網膜がある。寺北教授らは、アンドンクラゲの網膜で光をキャッチする「視細胞」を調べ、情報伝達にかかわるタンパク質などを特定。

その中で、光の信号を神経を伝わる電気的な信号に変換しているタンパク質や、このタンパク質に情報を伝えている「環状ヌクレオチド」という物質は、人間と共通であることを確かめた。

視細胞の仕組みは、無脊椎動物と脊椎動物で異なる。クラゲの目は脊椎動物の目と構造は似ているが、目のレンズが光を効率良く集めることができないこともあり、従来は脊椎動物とは起源が異なると考えられてきた。

寺北教授は「クラゲの目が光をとらえる仕組みは、脊椎動物のグループに近い」と話している。

[中国新聞 2008年09月16日]
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2008091601000102_Science.html


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