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人間の皮膚組織持つマウス、遺伝子操作で誕生=北海道大学大学院

2007年02月26日 | 遺伝子組替マウス
 マウスの遺伝子を操作して、皮膚の一部に人間の組織を持つ「ヒト化マウス」を作ることに、北海道大大学院医学研究科皮膚科の清水宏教授のグループが成功した。

 従来の動物実験では難しかった、人間の免疫疾患の解明や治療法の開発につながる研究として注目される。26日、米医学誌電子版に掲載された。

 清水教授らは、免疫が自分の皮膚を攻撃し全身に水疱(すいほう)ができる病気「水疱性類天疱瘡(てんぽうそう)」の治療法を研究。その中で、マウスや人間の皮膚にある17型コラーゲンと呼ばれるたんぱく質に注目した。

 マウスの遺伝子を操作し、17型を作る遺伝子を壊したマウスと、人間の17型の遺伝子を組み込んだマウスを作製。これらのマウスを数世代交配させた結果、皮膚の17型だけが人間の組織になった、健康なマウスが誕生した。

 このマウスに患者の血液成分を注射すると、マウスが水疱性類天疱瘡を発症し、患者の免疫が17型を攻撃することも証明した。

 研究を主導した同大大学院生の西江渉さんは「マウスの一部を人間の組織にする技術は、他の自己免疫疾患の研究にも応用できる」と話している。

[読売新聞 / 2007年02月26日]
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070226it03.htm

人間の皮膚組織持つマウス、遺伝子操作で誕生(読売新聞) - goo ニュース


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