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医学研究関連記事の新聞紙面から切り抜き
再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

パーキンソン病、ピーマン・納豆が含む物質に効果=東京農工大学

2006年04月11日 | 食品・栄養
 手足がふるえたり、歩きづらくなったりする難病パーキンソン病の原因とされるたんぱく質に、ピロロキノリンキノン(PQQ)という物質を与えると、このたんぱく質の凝集、蓄積が抑えられることを東京農工大の早出(そうで)広司教授(生命工学)らが見つけ、11日発表した。今後、細胞レベルで抑制効果を確かめるなどし、将来は新薬の開発につなげたいという。

 パーキンソン病は1000人に1人程度の割合で発症し、脳内でドーパミンという神経伝達物質をつくる細胞が壊れる病気だ。たんぱく質のαシヌクレインが凝集し、この細胞に蓄積することが主な原因とされる。

 早出教授らは蓄積を防ぐことが発症予防につながると考え、効果のある物質を探索。ピーマンや納豆などに含まれるPQQを、試験管内のαシヌクレインに投与すると、凝集が通常の10分の1以下に抑えられた。

 水野美邦・順天堂大教授(脳神経内科)の話 αシヌクレインの凝集を抑制できた結果は関心が持てる。今後、動物実験で効果が確認できれば、期待は大きい。

[朝日新聞 / 2006年04月11日]
http://www.asahi.com/health/news/TKY200604110457.html


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