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飲むワクチン:コメで開発 遺伝子を組み込み、注射要らずコスト安=東京大学医科学研究所

2007年06月13日 | 食品・栄養
 コレラ菌の遺伝子を組み込んで育てたコメを粉末にした「飲むワクチン」を東京大医科学研究所などが開発、マウス実験で効果を確認した。注射しなくてすみ1年以上の常温保存が可能。開発途上国での感染予防に役立つと期待される。

 コレラ菌に感染すると免疫ができ、2度目以降は発症しにくくなる。同研究所の清野宏教授(粘膜免疫学)らは、コレラ菌の一部をつくる遺伝子をイネに組み込んで栽培、できたコメを摂取することでワクチンとする方法を考えた。

 このコメを粉状にしてマウスに与えた後、コレラ菌に感染させたところ、下痢などの症状は出ず、コレラ菌に対する免疫が確認された。

 ワクチン作りではこれまで、ジャガイモなどを遺伝子操作する手法が使われてきた。コメは常温保存が可能なうえ、医師が注射する必要もなく、コスト面や2次感染の心配もない。

 組み込む遺伝子を替えればインフルエンザなど他の感染症にも対応できるという。【関東晋慈】

[毎日新聞 / 2007年06月13日]
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070613ddm003040035000c.html


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