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医学研究関連記事の新聞紙面から切り抜き
再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

複数薬剤:動きを体内で同時画像化=理化学研究所

2008年07月13日 | 可視化技術
 複数の薬剤の動きを動物の体内で一度に画像化する手法を、理化学研究所などが開発した。現在、がんの診断などに使われているPET(陽電子放射断層撮影)は単一の薬剤しか追跡できないが、複数の薬剤の動きを同時に見ることで、がんと潰瘍(かいよう)を見分けるなど、より精密な診断が可能になるという。

 PETは、薬剤に含まれる陽電子が出すガンマ線を検出し、体内での薬剤の場所を画像化する。理研の榎本秀一ユニットリーダーらは、さまざまな放射性同位元素から放射されるガンマ線を元素ごとに識別できる装置を開発。ヨウ素、亜鉛、ストロンチウムの放射性同位体で標識をつけた3種類の薬剤をマウスに投与し、それぞれの場所を画像化することに成功した。

 榎本さんは「5年後をめどに、人間に使える試作機を作りたい」と話している。【西川拓】

[毎日新聞 2008年07月13日]
http://www.mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/07/13/20080713ddm016040050000c.html

理化学研究所 プレスリリース (2008年07月03日)
 マウスで複数の放射性薬剤の同時イメージングに世界で初めて成功
 - 世界に先駆けて分子イメージング技術を活用した新診断装置を創出 -
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2008/080703/index.html
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2008/080703/detail.html


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