輝く未来へナイスシュート!

子どもたちは、無限の可能性を秘めています。その子どもたちのために少しでもお手伝いをしたい!

可能性を潰さないで!~選手ファーストで考えて!~

2017-04-02 21:09:04 | Weblog

下記の記事は高校野球の話題ですが、他のスポーツにも関連することなので真剣に検討しなければならないですね。無理をすると選手たちの可能性を潰しかねないので……。

NHKセンバツ中継で「球数制限」論争が再燃 200球の酷使はクレージーか…

産経新聞 4/2(日) 9:56配信

 高校野球の「球数制限」論争が再燃している。NHKが選抜甲子園の中継に投手の投球数をリアルタイムで表示、画面を通じて“酷使”の実態が明らかにされたからだ。高校球児の投球制限は地方大会を含めてないが、直前に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では厳しい球数制限が行われ、継投が勝負のアヤとなった。強豪校ほど「勝利至上主義」に陥りやすいが、将来性あるエースの肩を甲子園でつぶしていいものか。悲劇をこれ以上繰り返さないために、高野連の「妙手」が待たれている。

 今大会1回戦で延長十四回、死闘の末に敗れた東海大市原望洋(千葉)の右腕・金久保は218球投じた。たった一人の熱投は実らなかったが、本人は「初めて1試合で200球投げた。自信になった」と振り返った。自信という強がりの裏に漠然とした不安が読み取れる。

 いずれにしても、1試合200球超えは常識的に考えて“危険水域”を超えている。鍛え抜かれた高校球児は、監督の交代指示がない限り、自らマウンドを降りることはない。実際、同校の和田監督は「展開も展開。代えるつもりはなかった」と振り返っている。

 今大会、延長引き分け再試合が2戦続けて起きた。こんな“珍事”は春夏通じて甲子園では史上初。高野連は「がっぷり四つの結果」と冷静に分析していたが、やや他人事のような印象を否めない。

 甲子園の悲劇で今も語り草になっているのが4年前の選抜だ。3日連続を含む5試合に登板して計772球投じた愛媛・済美の2年、安楽智大(楽天)だ。当時、米スポーツメディアから「酷使だ」「クレージー」などと厳しい批判を一斉に浴びたが、その教訓は生かされていない。

 ■球数制限は時代の趨勢

 とはいえ、NHKの甲子園中継に投手の球数が表示されるようになったことは「改革」の第一歩といえるだろう。地方大会を含めて投手の球数制限や投球間隔の制約を科せば、1チームに最低でも3人は投手が必要となり、台所事情が厳しくなる学校も出てくるだろう。部員10人で今年の選抜に出場した「21世紀枠」不来方(岩手)のようなチームは、投手兼野手を育成すれば緊急事態に対処できる。

 一方、米国がキャンプでの投球を含めて「球数」に関して固執する背景には「肩は消耗品」という考え方があるからだ。「甲子園の怪物」といわれた松坂大輔(ソフトバンク)にしても、10代の肩の酷使がなければ故障で2シーズンを棒に振るような事態にならなかったといわれる。

 蛇足だが、甲子園で延長十五回で打ち切って引き分け再試合とする規定は2000年の選抜から適用された。1998年夏の準々決勝で延長十七回を戦った横浜-PL学園戦で、横浜の松坂が1人で250球投げ抜き、それまでの延長十八回から十五回に変更された。今から思えば小手先のルール変更だったと言わざるを得ない。

 ある公立中学の元野球部顧問は「中学の現場では球数制限はまだ重大な問題と受け止められていないが、近い将来、俎上に上がるだろう。中学では軟式のボールでイニングが7回と短いとはいえ、少年野球から続く肩の酷使を考えれば看過できない問題だ」と指摘する。「打高投低」といわれる高校野球にあって、先発投手が1試合あたりに強いられる負担は野手に比べて深刻だ。マシンの普及や反発力のある金属バットの開発も相まって、投手は高度なバッティング技術を備えた打者一人一人と向き合わねばならない。

 球児だけでなく指導者の多くが昔も今も、甲子園こそ「最終目標」になっている。「1勝でも多く勝ちたい」と血眼になることは士気向上にひと役買うだけでなく、学校のPRにもつながる。勝利至上主義から脱却して、球児の体をどう守っていくのか。学校不祥事に対して敏感な高野連は「肩は消耗品」という立場に立って、早急に対策を講じねばならない。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿