静岡県教委は本年度、知的障害を伴わない発達障害のある若者に対する支援事業を始める。使っていない学校施設に集まってもらい、コミュニケーション技術に関する講座を開くことなどを予定している。主に高校生世代が対象。モデル的な位置づけで、今後、本格的な支援策を立案する。
同県教委によると、高校生の中には、発達障害が要因となって、中途退学する例がある。他方で、特別支援学校は、知的障害を伴わない場合、発達障害を対象としていない。
今回の事業では、高校になじめない若者、特別支援学校に通えない若者への支援策を考える。学校施設を使った講座は10月頃から、週に1回ほど開く予定。
このモデル事業の結果、①発達障害のある若者の受け入れに重点化した高校の設置②各高校で発達障害のある生徒を受け入れた場合の支援策‐などを検討していく。同県教委では「それぞれに一長一短がある。よく検証したい」と話している。
発達障害のあね若者を対象とした教育をめぐっては、佐賀県立太良高校が今春の入試で、発達障害のある生徒らを受け入れるための枠を設置するという動きがある。徳島県教委は平成24年度に、発達障害の生徒専用の特別支援学校高等部を設置する予定だ。（日本教育新聞・4/11付 記事より）
☆いろいろな地域でいよいよ高校生への支援が動き始めました。とてもうれしいことですね。今後の動向が気になります。