つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

しっちゃかめっちゃか

2011年05月06日 10時00分00秒 | ぼやき
これは、今回のチェロセミナーの裏話です。

実はそのベートーヴェンの「レント」のパート譜を作るにあたり、参加者のアマチュアの方に対して配慮しないといけないことがありました。
それは、この曲の調性が変ニ長調(♭が5つもついている)なので、ハードルが高いということなんです。

そこで、秋津智承は考えました。「そうだ! 調弦を変えてしまえばいいんだ。」
と、手を打ってしまいました。

ということで、記譜と実音という単語が飛び交うことに。

パート譜には調弦は4弦共に半音下げる指定があるだけでした。
しばらくして、参加者の中から「頭が腱鞘炎になってます」とコメントをいただいた時、ピンときました。

説明不足だと。

それで、「楽譜は記譜でニ長調で書いていますが、手の中ではニ長調でも実際は変ニ長調になるわけです」と捕捉してメールしたのですが、ここでまた問題が!
実はレベルの問題で、調弦を変えるアイデアを思い付いたわけで、レベル的に問題が無い、あるいはハイポジションが良く出てくるパートの場合は、実音の譜面でないと、かえって難しくなる可能性があるので、調弦を変え記譜でニ長調を弾くパートとそうでないパートがあったのです。

このことを皆さんに伝えていなかったために、大混乱が起こってしまいました。

良かれと思って送ったメールをチェーンメールしてしまわれたのです。

要するに、調弦を変えて演奏するパートの方が、そうでないパートの方にその意味を確認されたのです。

でもそれは、それでなくても意味の解らない「記譜」「実音」などのことと合いまみえて、とんでもないことに!

要するに、ある人は記譜が変ニ長調の譜面を見ながら調弦を半音下げて実音を出そうと努力してみたり、またある人は調弦を半音下げ、記譜がニ長調の譜面を見ながら実音ニ長調で演奏しようと努力されたりしていたことが懇親会でばれてしまい、大笑いの渦がしばらく続いたのでした。

ところで、今の話で合っていますかねえ?

実は僕自身も、話の内容が正しく理解できたのかどうか、いまひとつ自身が無いのです。

どうやら、今後は調弦を変えるのはアマチュアの方の中ではやめることにしましょうね。

ではでは

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2 コメント

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コメントありがとうございました (chisho)
2011-05-14 21:09:36
kikkiさま

先日は大変過酷なセミナーに参加され、さぞかしお疲れになられたことでしょう。

でも、皆さんが楽しく、かつ有意義なこととなったのでしたら、こちらも嬉しく思います。


では、また来年逢いましょう。


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お世話になりました! (三原のkikki)
2011-05-13 00:47:51
先日は大変お世話になりありがとうございました。   
私の楽譜は変ニ長調だったのですが、先生の書かれている通りです。合っています!本当にトンチンカンで申し訳ありませんでした。
それにしても・・・その話をした懇親会では先生はよく飲まれていたように思いますが、話はしっかり把握されていて・・・驚きました。
あのセミナーから益々練習する意欲が湧いてきました。これから目標を「ブラジル風バッハ」にしようかな。
今回のセミナーは私のレベルとはかけ離れていましたが、約束の通り優しく指導していただきありがとうございました。
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