つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

平和のメッセンジャーになる

2012年12月11日 02時43分00秒 | 戯言
おととい、”第九ひろしま2012”というイベントで、指揮の大植さんのピアノでカザルスの「鳥の歌」を弾いてきた。

ただ、会場が広島サンプラザという、巨大な体育館なので、とんでもない広い空間の中で演奏したことになる。

こんな中で、静かに染み渡る音楽を、どうやったら会場の隅々まで音が届くだろうか?ということを考えながら、何日か構想を練る。

実際、鳥の歌は今までに何度も演奏していて、その場の空気で演奏の内容は自然と変えて演奏するくらいで、練習をしたことはあまりなかった。でも、今回こんなに練習したことは、この曲を最初に演奏した時以来、初めてかも知れない。

大植さんとリハーサルをした際、かつてご自身がスペインでカザルス自身の書いた原譜を見せてもらった時、いろいろ書き込みがあったらしく、曲の最後の辺りにカデンツのようなものを付けることを勧められ、今回新しいバージョンの「鳥の歌」の演奏になった。

専門的になるが、冒頭のアウフタクトや、それ以外のアウフタクトも、悉く「アップ」ではなく「ダウン」で弾いた。いや、もう少し解りやすくいうと、時間の感じ方を1秒という単位ではなく、いつ落ちてくるか判らない紅葉の落葉のような感覚で弾けるように考えたからだ。

通常の演奏なら3分もかからないような曲だが、今回は5~6分かかったかも知れない。

なお、演奏は12/22(土)RCCテレビ午後3時からと、12/23(日)深夜2時25分から放送されるので、中国地方の方は観てもらえると思います。

ではでは


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