つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

平和コンサート中の出来事

2009年08月17日 07時32分54秒 | Weblog
そういえば、このコンサートの意義として、演奏する我々一人一人が個々の中でも平和の意味を実感する体験の必要性を考えていました。

その一貫として、今年はみんなである映画を観ました。「シンドラーのリスト」です。
これは、かなり長い映画ですが、戦争というものが何をしてきたのか、ひとつの例を実写の映像や証言を観る事で、是非みんなに観て何かを感じて欲しかったので、今年敢行しました。

他にも昨年親父が話してくれた原爆の話の中に出てきた、一見何の変哲もない欄干にも、歴史の証言があることを知ることとか。

これがその証言者です。


実は原爆投下のあと、次々と運ばれてくる傷ついた方々の収容先となっていた本堂は、兵隊さんたち専用のものとなっていたそうです。
そののち、次々と亡くなっていく方の遺体を移動するために欄干を一時切り取って、そこから外に滑らせるように出したとのことでした。
この、欄干の一部が切り取られて新しい木で修理されたようになっているところのことです。
僕自身もその時初めてこの事実を知り、ちょっと衝撃的でした。
でも、親父がそれを見るとあの日のことを思い出すのと、僕がかつてのことを想像するのとは、雲泥の違いがあるわけですが、せめてその時の何かを共感することが出来ただけでも、意義があったと言えるのではないか、と思います。



ちなみに、今年は原爆の話ではなくて斎藤先生の話でした。

では

長与の平和コンサート

2009年08月17日 06時42分53秒 | Weblog
みなさん、また朝早くからゴメンなさい

それでは、例年この時期に参加するもうひとつの平和コンサートのことです。

長崎市の周辺の長与町というところで開催される平和コンサートですが、僕は今回で四五回(しごかい)目の参加になるかな?
ここでは、必ず最初にピアノトリオを演奏し、オーケストラも二つあってそれ以外にも詩の朗読があります。そして最後に僕が弾く「鳥の歌」で締めくくりとなるのです。

今年は、ショーソンのピアノトリオを演奏しました。
ショーソンといえば、ヴァイオリン曲の「ポエム」が有名ですが、ピアノトリオは余り知られていない曲です。少なくとも僕の中では。
でも、CDを聴いた時、とても良い曲だなあ! と思いましたが、やってみるとこれがまた素晴らしい曲でした。ちょっと衝撃的な曲だけど、官能的だったり、才能の開花を匂わせる素晴らしい曲です。
ただ、しいていえば、ピアノパートがとてつもなく難しいことかな?
今回お願いしたピアニストには、この曲に廻り逢えたことには感謝されましたが、演奏には並々ならぬテクニックを要すために、とっても苦労されてました。
ヴァイオリンの方にも同様に感謝されたのですが、これまたいろいろあり苦労されてました。
ということで、要するに一番盛り上がっていたのは、私秋津智承ひとりなのでした。

オーケストラの曲は、ベートーヴェン第6交響曲「田園」、モーツァルト交響曲31番「パリ」でした。

演奏者はアマチュアの大人の方に始まり、小中大学生と様々で、いろんな方々の努力と忍耐と知恵の結晶でもって、本番は一番良かったといえるところまで持ち上がることが出来たのは幸いでした。が、今後にいろいろ課題が見えたことも事実でした。

広島の平和コンサートとこちらの平和コンサートとの交流は出来ないものかと、例年こちらのブレインのかたとお話していますから、来年は何か出来る最初の年になるかも知れませんね?

では