これは奥村政信(貞享3〜宝暦14・1686〜1764年)の浮世絵です。
制作年代は不詳、「初会の体」(しょかいのてい)とあります。
初会とは指名した遊女と初めて会うことをいい、この絵にあるように「引付けの盃ごと」などの厄介な儀式があります。
もう少し時代が下がると、「初会」の次に「裏を返す」があり、三度目の正直で「馴染み」になり床入り
という面倒なもったいぶったやりかたで金を取るようになるのです。
初会では遊女は客の斜め前に座り口も聞いてくれないし、笑ってもくれずほどなく去って行くのですが、
この時代はまだそれほど厳格な作法が完成されていなかったとみえて、三味線を弾いて気さくに振る舞っているようです。
客に寄り添い三味線を弾く遊女、
取り巻き男のリラックスした格好、
三宝に載せた肴を運ぶ禿、
揉み手の太鼓持ち、
いずれもおっとりとしたものです。
制作年代は不詳、「初会の体」(しょかいのてい)とあります。
初会とは指名した遊女と初めて会うことをいい、この絵にあるように「引付けの盃ごと」などの厄介な儀式があります。
もう少し時代が下がると、「初会」の次に「裏を返す」があり、三度目の正直で「馴染み」になり床入り
という面倒なもったいぶったやりかたで金を取るようになるのです。
初会では遊女は客の斜め前に座り口も聞いてくれないし、笑ってもくれずほどなく去って行くのですが、
この時代はまだそれほど厳格な作法が完成されていなかったとみえて、三味線を弾いて気さくに振る舞っているようです。
客に寄り添い三味線を弾く遊女、
取り巻き男のリラックスした格好、
三宝に載せた肴を運ぶ禿、
揉み手の太鼓持ち、
いずれもおっとりとしたものです。