歌舞伎の救世主、バワーズ その2
バワーズは「GHQのスタッフに歌舞伎の歌舞伎たる所以」を熱心に説くのだが、
所詮「馬の耳に念仏」、全く通じない。
そこで彼らを歌舞伎座に呼んでは、
彼らだけのために歌舞伎を演じさせたり、解説をしたり、
パーティーに役者を呼んで親しくさせたり等々、
何とか歌舞伎に対する偏見を解こうと努力した。
バワーズは自分の愛する歌舞伎、
しかも世界的に価値のある歌舞伎という文化が
訳の分からない外国人によってつぶされることを、恐れたのだ。
しかし、 GHQの方針はなかなか変わらない。
ついにバワーズはGHQを止め、
民間諜報局の演劇検閲官となり、歌舞伎担当となった。
立場的には大降格だが、ここでなら大鉈が振るえる。
〓 〓 〓
tea break・海中百景
photo by 和尚
バワーズは「GHQのスタッフに歌舞伎の歌舞伎たる所以」を熱心に説くのだが、
所詮「馬の耳に念仏」、全く通じない。
そこで彼らを歌舞伎座に呼んでは、
彼らだけのために歌舞伎を演じさせたり、解説をしたり、
パーティーに役者を呼んで親しくさせたり等々、
何とか歌舞伎に対する偏見を解こうと努力した。
バワーズは自分の愛する歌舞伎、
しかも世界的に価値のある歌舞伎という文化が
訳の分からない外国人によってつぶされることを、恐れたのだ。
しかし、 GHQの方針はなかなか変わらない。
ついにバワーズはGHQを止め、
民間諜報局の演劇検閲官となり、歌舞伎担当となった。
立場的には大降格だが、ここでなら大鉈が振るえる。
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tea break・海中百景
photo by 和尚