西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

92-羽根の禿

2009-11-13 | 時系列的長唄の見方(c)y.saionji
杵屋正次郎―17「羽根の禿」


次は羽根付きの数え歌にかぶせて、禿は大変なのよと
訴える。


『朝のや 六つから 六つから(朝のね、六時から)
 上衣 下衣ひっ重ね(衣装を整え)
 禿は袖の振り始め(禿の時から、別れを惜しんで袖振るの)
 つくつくには 羽根をつく
 一イ 二ウ 三イ 四ウ
 五重に七重に
 琴(九 十。こと)は十三 十四 十五
 手は間置く二十
 一イ 二ウ 三イ 四ウ
 見よなら 見よなら
 松をかざして 梅の折り枝
 それさ これさ 
 それ好いた三味の手』

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tea breaku・海中百景
photo by 和尚