チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

レッスンで聞いた耳寄り情報

2011年07月22日 23時59分27秒 | レッスン

遅々としてしか進まないわが技術なのだが、雑談の中で語られる耳寄り情報をピックアップしてみよう。

<その1>  ト音記号をオクターブ下げて弾く

「ブルックナーのト音記号は、1オクターブ下げて弾くんですよ」
「え!」と驚いてしまった。
ブルックナー交響曲第4番の第四楽章には、ト音記号が嵐のように出てくる。
「こりゃーまた落っこちの連続か・・・」と思っていたら、先生はそうおっしゃった。
ト音記号をオクターブ下げてもハイトーンには違いないけど、ネックから届く範囲で演奏可能だ
「なんという耳より情報!」と大喜びとなった。
「これでブルックナーがますます楽しみになった」
ただし「ト音記号でオクターブ下げて読む」ことはプロでも面倒くさいそうで書き直す人が多いそうだ。
そういえば、ト音記号をオクターブ下げて演奏する作曲家は他にもいるそうだけど、忘れちゃった。
(有名な作曲家だった・・ブラームスだったかも・・・)


<その2> 松脂再生術

「またラーセンの松脂割っちゃったんです・・」と嘆くと
「松脂は溶かしてまた使えますよ」
「え~そんなこと」
「ええ、いろんな欠片(かけら)を一緒に入れて溶かせばいいんです」
「じゃ捨てちゃったのは失敗!」
てなわけで、細かくなった松脂は捨てずに再生できるのだ。
ケーキか何かの型にぶち込んで、おそらく熱湯で湯煎しても解けるかも。
今度やってみよ~。


<その3> 松脂の塗り方

「松脂はゴシゴシこすって塗っちゃだめですよ、融けてこびりつきますから」
なるほど、ある人いわく世界的に有名なチェリストが来日したとき
松脂をゴシゴシ塗りつけてた・・・と小耳に挟んでから確かにこすりつけてたかも。
先生の話だと、松脂は溶解温度が低い蜜蝋で固めてあるから簡単に解けてしまい
ゴシゴシやると弓の毛にこびりつくだけだという。
こんなこと弦楽器やっている人にとっては常識だったんだろうけど、
軽く、パウダーを置いてゆくようにするのが正解のようだ。

<その4> 松脂の取りかた

「演奏したら弦を布で拭いて松脂を取り除いてください、こびりつきますから」
「なるべくやってます。午前、午後練習したら夜でいいですよね」
「そうではなく、演奏を終わったらすぐにふき取るのを癖にしてください」
たしかに、バイオリンを長くやっているお姉さん方は、練習終わると丁寧に拭いてた。
これまでも、レッスンに行くと師匠は金属みたいなもので弦をこすって松脂を
こそぎ落としてくれたことがあった。
もっとチェロ子をかわいがってあげないといかんな~。
オケの大先輩Fさんも「演奏会の前には、ヤスリで弦をこすることもやります」と
おっしゃってた。いい音を出すにはしっかりと手入れをしないとだめだ。

<その5> 弓の毛のシャンプー

レッスン前に少し個人練習していたら、なんだか弦に毛が引っかかりすぎる気がした。
以前師匠が「弓の毛は汚れたらジャブジャブシャンプーすればいいんです」
と言っていたので、昨晩思い切って本格的に洗ってみた。
無論馬の尻尾の毛でもデリケートだと思ってウール専用洗剤を使った。
弓のお尻のネジを外し、弓を持つフロッグを外して洗面台に張ったぬるま湯に洗剤を溶かし
文字通り、ジャブジャブ、ゴシゴシとゆすぎ、こびりついた松脂と手垢をもみ洗いして落とした。

ところが、ジャブジャブしすぎて、まるでこんがらがった毛の塊みたいに・・・
タオルで湿気を落としてそろえようにも、正に真っ白な「乱麻」状態。
乾くにしたがって整列状態に戻ってくれたものの、果たして大丈夫か・・

この弓をもってレッスンの際、毛が絡まってしまった事情を説明すると
「じゃぶじゃぶ洗うなんてどこで教わったんですか」とおっしゃる。
「え~! 先生が以前、気にせずジャブジャブって言ってたから・・」
「そうでしたかね。全然大丈夫です。絡まったりしませんから」

というこことで、ジャブジャブに何ら問題は無かった。しかし
「ゆすぎはきちんとやりましたか?」
「やったはずですけど・・・」
問題発覚、
どうやら、しっかりゆすがないと洗剤が残って松脂が乗りにくくなるらしい。
レッスンの前半では、先生が何回か松脂を取り出して塗っていただいた。

シャンプーのあとはしっかりリンス・・じゃなくてゆすぎをしよう!
(リンスって本当はゆすぐという意味なんだった)


本日のレッスンは、基本の徹底で開放弦のダウン→アップでほぼ終了し、GDurの音階、
特にその左手の動かし方と移弦については宿題となったが実に多くのヒントを頂いた。
この成果はまたあとで書いてみようと思う。


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