新緑を訪ねて、長野山中の別荘に向かった。
仲間を拾う目的で、途中青梅近郊の友人宅に一泊した。
千葉県とは違い、山里は今が春真っ盛りだった。
近所の住宅は思い思いに庭が造られ、様々な春の花で彩られていた。
お隣の庭には満開のシャクヤク
可憐な山吹もあちこちに咲いていた。
どなたかの庭の主木・花みずきも、今を盛りと咲き誇っていた。
さて、翌朝一路長野へ。渋滞で大幅に遅れたものの、千曲川の土手は菜の花畑だった。
千曲川河畔から標高700mくらいまでは新緑が目を楽しませてくれていたものの、
さらに1000mまで駆け上がると、そこはまだ冬。新緑狩りどころではない真冬のような光景に。
残雪の中、コブシの蕾が開き始めている程度で、木々の蕾も縮んで見える。
山荘の夜は真冬の冷え込みなので、薪ストーブを囲んで昔話に花を咲かせた。
早朝に、鳥の声で目が覚めた。ウグイスだった。真横の朝日がまぶしい。
春はすぐそこ、数百m下なのだが、洗面台から見えるのは、寒々とした冬の森だ。
実はこの山荘、学友が10数年前に一念発起して、たった一人で建設を始めたのだ。
土台こそ大工さんに頼んだが、屋根、外壁、天井、水周り、電気工事、庭木の伐採・・・
全てをたった一人でここまで積み上げてきた。
前に来た時は、大きな木の根を引き抜く手伝いをした。大変だった。
今年はトイレと風呂も完成したが、以前は夜中に車を飛ばして、
数百m下ったホテルまでトイレを借りに行っていた。
床や内装も、ぶっといログがむき出しのままで、畳は無い。
元気な友人も還暦をむかえたが、大事な外装のタイルは未だに張られていない。
このままだと、外壁から劣化を始めて長く持たなくなるのでは・・などと心配になった。
「完成はいつごろの予定してるの?」
「完成なんかしね~よ」
「え?何で~?」
「だって、完成しちゃったらつまんね~じゃねぇ~か」
なるほど。毎月週末を山荘作りに費やしてきているが、
次はどうしようかと思案する時間こそが至福の時なのだ。
男が一生掛けて楽しむ「立体ジグソーパズル」ということか。
最高の贅沢かもしれない。
連休の混雑を避けて、早々に引き上げたが、この夏も再び
でっかいジグソーの一端だけでも手伝おうと思う。体が動くうちに。
自宅に戻り、1000pのジグソーパズルの完成に取り掛かった。
(先日息子夫婦に手伝ってもらったので助かった!)
凄すぎる!
話には聴きますが実際にいるんですね~
夢を実現できる人が・・・