チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

標高1000mの手作り別荘にて

2011年05月05日 17時20分19秒 | その他雑感

新緑を訪ねて、長野山中の別荘に向かった。

仲間を拾う目的で、途中青梅近郊の友人宅に一泊した。
千葉県とは違い、山里は今が春真っ盛りだった。
近所の住宅は思い思いに庭が造られ、様々な春の花で彩られていた。

 

お隣の庭には満開のシャクヤク

可憐な山吹もあちこちに咲いていた。

どなたかの庭の主木・花みずきも、今を盛りと咲き誇っていた。

さて、翌朝一路長野へ。渋滞で大幅に遅れたものの、千曲川の土手は菜の花畑だった。
千曲川河畔から標高700mくらいまでは新緑が目を楽しませてくれていたものの、
さらに1000mまで駆け上がると、そこはまだ冬。新緑狩りどころではない真冬のような光景に。
残雪の中、コブシの蕾が開き始めている程度で、木々の蕾も縮んで見える。

山荘の夜は真冬の冷え込みなので、薪ストーブを囲んで昔話に花を咲かせた。

早朝に、鳥の声で目が覚めた。ウグイスだった。真横の朝日がまぶしい。
春はすぐそこ、数百m下なのだが、洗面台から見えるのは、寒々とした冬の森だ。

実はこの山荘、学友が10数年前に一念発起して、たった一人で建設を始めたのだ。
土台こそ大工さんに頼んだが、屋根、外壁、天井、水周り、電気工事、庭木の伐採・・・
全てをたった一人でここまで積み上げてきた。

前に来た時は、大きな木の根を引き抜く手伝いをした。大変だった。

今年はトイレと風呂も完成したが、以前は夜中に車を飛ばして、
数百m下ったホテルまでトイレを借りに行っていた。
床や内装も、ぶっといログがむき出しのままで、畳は無い。

元気な友人も還暦をむかえたが、大事な外装のタイルは未だに張られていない。
このままだと、外壁から劣化を始めて長く持たなくなるのでは・・などと心配になった。

「完成はいつごろの予定してるの?」
「完成なんかしね~よ」
「え?何で~?」
「だって、完成しちゃったらつまんね~じゃねぇ~か」

なるほど。毎月週末を山荘作りに費やしてきているが、
次はどうしようかと思案する時間こそが至福の時なのだ。
男が一生掛けて楽しむ「立体ジグソーパズル」ということか。
最高の贅沢かもしれない。

連休の混雑を避けて、早々に引き上げたが、この夏も再び
でっかいジグソーの一端だけでも手伝おうと思う。体が動くうちに。
自宅に戻り、1000pのジグソーパズルの完成に取り掛かった。
(先日息子夫婦に手伝ってもらったので助かった!)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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男のロマンですね~ (itsudemoyumeo)
2011-05-05 21:35:14
いやー実際ここまで一人で作られたなんて
凄すぎる!
話には聴きますが実際にいるんですね~
夢を実現できる人が・・・
返信する
ろロマンですね。 (cchiibou )
2011-05-05 23:41:40
ここまで来るにはありとあらゆる工夫や知恵、何より大量の汗を総動員したのでしょう。ただちょっと構想が、でかすぎたようで、最近手に余り始めているようにも・・これはロマンなき第三者の感想でした。
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