シニアアンサンブルに参加させて頂いた。
千葉県で5番目に発足して、1年3ヶ月経ったシニアアンサンブル。
入団資格は50歳以上という決まりのようだ。
男性は自由業か定年退職後らしく、定例練習は平日の昼間。
平日だと参加するのは難しいと思ったけど、たまたま代休が取れたので、チェロを抱えて参加してみた。
市原フィル団友のhmdさんが楽しそうに話をしているので興味が沸いたのだった。
練習会場に入る前から「こんにちは」「今日参加される方ですね」と次々と挨拶をしていただく。
「なんとアットホーム、フレンドリーな人たちなんだろう。」 なんだか実家に寄ったみたいだ。
会場に入ってからも、気さくなおじいさんや おばあさん(失礼)の多くと会話が始まる。
楽器編成は、バイオリン数人の後ろに、フルート数人、オーボエ、アコーデオン、生ギター、
キーボード2人、エレキベース、ピアノ、それにhmdさんと私がチェロ。
ただし器用なhmdさんは曲に応じてマンドリンを持ち替える妙技を見せてくれた。
指揮者は、元フルーティストで、全ての曲を編曲している、
極めておだやかで、魅力的なおじいさんだった(これまた失礼!)
曲目はドボルザークのスラブ舞曲がメインだったが、ちょっと演奏が難しいので、「サントワマミー」から開始。
その場で全員に楽譜が配布されたので、初見演奏ということになる。
シャンソンをアンサンブルで演奏するのは初めてだったけど、なんだかみんなで合唱しているみたいで楽しい。
指揮も分かりやすく、かつ笑いも突っ込みもある感じで、まるで学校の音楽教室みたいだ。
年齢が高いこともあって、こまめに休憩が取られ、一服しながらの雑談にも花が咲く
難しいと思ったスラブ舞曲は案外スムーズに進行して、年末準備の「クリスマスソングメドレー」に移った。
真夏のクリスマスソングという趣向も楽しかったけど、バッハ風にアレンジしてあったり、
ジャズ風のホワイトクリスマスだったりと、変化に富んだ編曲が楽しい。
むろん全部指揮者の先生がこの楽団のためにアレンジしたのだ。
ただ「シルバー」なオケだけあって、リズム感で大変往生する場面が多かった。
シンコペーションや三連譜がなかなか合わない。
そんなときは、全員楽器を置いて、手拍子でリズム合わせの練習を繰り返し行ってから合わせに入った。
小学校の同窓会に出ているような、暖かな”なごみ”を感じ始めたころに練習終了となってしまった。
あっという間の3時間だった。
「予定されていたビートルズのヘイジュードもやりたかったな~・・・」
「きっとシンコペーションで苦労したかもしれないけど・・・」
なんて思いながら家路についたのだった。
今回のシニアアンサンブルで感じたのは、オケにも様々なありようがあるんだということ。
精度の高いアンサンブルを追求し、レベルの低いものを排除してでも高めて行こうとするオケもある。
圧倒的な指揮者の指導の下、その要望に応えてゆこうと頑張るオケもある。
最高の演奏会にしようと、自分らで創意工夫しながら日々努力を続けるオケもある。
もっとレベルの高い演奏をしたいと、団員募集に最大のエネルギーを使っているオケもある。
シニアアンサンブルは、好きな楽器を持ち寄ってきて、音楽そのものを楽しもうとする仲間なんだと感じた。
仲良く合奏する楽しさを味わいながら、少しずつ良い音楽が出来てゆくことは何よりの喜びだ。
そして恵まれているのは「専属編曲者」である素敵な指揮者がいること。これは宝だ。
何年か後には、こんなオケの一員に迎えていただければ楽しいだろうな~と思った。
お世話になったシニアアンサンブルのURLです。
http://secosmos.web.fc2.com/index.html
これぞ『音・楽』なんじゃないでしょうか。
音あわせを自由気儘に楽しむ
アマチュアの特権ですね。
大いに興味があれども、実状は今のオケだけで一杯一杯なり。
みんな合奏が始まると楽しそうに輝いてました。もつと多くの年配者が音楽に気楽に参加されるといいんだけどなー、でも趣味は人様々ですからね。