派遣と交通費

久しぶりに派遣についてのお話です。
一般的に派遣社員には通勤交通費はありません。
時給が低めのお仕事だったり、地方で車通勤じゃないと通えない所だと出る事が多いです。
時給の中に交通費が含まれているという考え方に基づいて、「交通費込み時給1,300円」と言う言い方もありますし、「時給1,300円交通費なし」という言い方もあるよううです。
どちらにしても、その場合は所得税は『時給×１ヶ月の総労働時間』に対してかかります。
一方、「時給1,000円、交通費500円/日」の場合の所得税は時給部分のみに対してかかり、交通費部分は非課税になります。
これが派遣で働く人達の最大の不満と言ってもいいのではないでしょうか？
一般的に正社員で働く場合は通勤交通費が支給されています。
ですからその部分は当然非課税です。
派遣社員は一般のアルバイトやパートタイマーに比べて時給が高いのですが、そこには通勤交通費も含まれていますが課税対象にされてしまっているのが現状です。
でも、考えようで残業が多い仕事の場合は１円でも時給が高い方が残業単価が高くなりますので、いくら課税されても手取りは多くもらえます。
一方残業のほとんどない仕事の場合は少し時給が低めでも交通費がしっかりと出る方が手取りが多い場合もあるでしょう。
少し前に、業界最大手のパソナが派遣先企業に対し派遣社員の交通費を5,000円を上限に負担してもらうよう要請する旨報道されていました。
少しずつ改善はされていますが、実際どうなるのでしょうか。
あ、ちなみに「私、出張とか外出で交通費ちゃんともらっているよ」って思っている人…通勤交通費と営業交通費（または出張旅費）は違います。
あくまでも「家と会社の往復にかかるお金」の事です。
今日はこのへんで。