おきらく

まんまるが思いつきでいろんな事を書くブログです

そして、4年後へ…

2010-02-28 | Weblog
津波情報のおかげでフィギュアのエキシビションがイマイチ楽しめませんでした。
しかも、TBSの放送では順番が編集で並び替えられていましたが、ライブ中継のテレビ東京で見た時はその順番に悪意を感じました。
日本選手とロシア選手が前半に順位に関係なく演技していた様に思えました。

それはさて置き、今日は小気味の良い番組2つを見る事が出来ました。
1つは『たかじんのそこまで言って委員会』。
フィギュアの採点方法にものすごく異議を唱えていましたし、真央ちゃんの偉業がどれほどのものか、力説していました。

そしてもう1つが、『バンキシャ!』。
何と、女子FPのジャッジ席のパネルを映していました。
今まで、ジャッジってどうやって採点するのか見た事が無かったのですが、日本にある同モデルのものを実際に操作して説明をしてくれた後、試合のジャッジのての動きを映していました。
キム選手の最初のコンビネーションには+2の加点、真央ちゃんの3Aコンビネーションにマイナスをつけてました。
実際のジャッジスコア見ると、1人だけ該当者がいます。
『バンキシャ!』のすごいところは、その後当日のジャッジの1人にインタビューしてるんです。(それが減点した本人かは不明です)
しかも、プルシェンコにもインタビューしてるし、ブライアン・オーサー(キム選手のコーチ)にも突撃インタビューしています。
彼は言いました。
「全ては評価点だ、評価点を上げる努力をして来た」と。
本当はそれだけでなく、他の選手の評価点を下げる努力もしてたんですけどね…。

さて、今日のニュースで真央ちゃんの来シーズンからのコーチに関する情報がありました。
タラソワさんを総合コーチにして、ジャンプなど日本で指導するコーチを別につける様です。
私も実はそれをここで提言しようと思っていました。
まず、タラソワさんと真央ちゃんは報道されているよりも相性は良いと思うので、本人が解消しない限り何らかの関わりはあった方が良いと思っていました。
でも、指導者としてはほとんど放置でしたし、次はソチなのでロシアのスケ連の役員をしている立場上、真央ちゃんを勝たせるという事に矛盾が生じると思うんです。
だから、私はここで「タラソワさんを振り付け担当にして、技術面を日本国内で指導できる人に」と提言するつもりでした。

少し前は国内のトップスケーターは海外に練習拠点を置く事がステータスの様に思われていました。
でも、今回の五輪でも証明された様に国内拠点でもそれなりの結果を残せる様になりました。
でも、真央ちゃんはアルトゥニアンコーチとのコンビを解消した時、「私だけを指導してくれる人を…」と言っていたと記憶しています。
だから、日本人で真央ちゃんだけ教える人はなかなか難しいかも…。

とは言っても、次がソチなのでロシアともパイプはあった方がいいと思うし、タラソワさんのエキシビションの振り付けは好きなので、振り付けは彼女にって。

個人的には真央ちゃんの事を溺愛している、キャンデロロが来日してくれないかとかって思うんですが…。

さて、個々の選手がどういう指導者についたとしても、実は日本スケ連がしっかりしてくれないと、せっかく育って来た若い世代も潰れてしまう可能性があります。
日本として、どういうスケートを目指すかという事をはっきりさせて欲しいし、その為のロビー活動?…ルール改正の働きかけとか、抗議をするべき時に抗議をするとか、選手の為にもっと心血を注いで欲しいんです。

例えば、日本の体操は「指先までしっかり伸ばす、美しい体操」を基本にしています。
その為、技の難度などで世界から遅れを取った時期もありましたが、アテネの頃から技術も向上し、その美しさも評価される様になりました。

日本フィギュアも「高難度に取り組む」のか「点数を取る」のか「完成度を高める」のか、ちゃんと方針を決めた方がいいと思います。
「スイスの選手はスピンが上手い」みたいな表現が欲しいところです。
欧州では『大技至上主義』的なスタイルが多く見られ、国内選手権では大技に取り組んだ選手に得点を出す方針の国もあります。
一方、全米選手権の様子を見ると、ダウングレードなどかなり厳しく取られていたので今回の五輪に沿った『評価点重視』路線なのでしょう。

日本のダメなところは、大会によって方針がふらふらするところ。
例えば、表彰台を逃すと「あそこで安全策を…」と強化部がコメントしたり、そうかと思えば「五輪では4回転が必須になる」と言ってみたり。
昔、伊藤みどり1人が期待されて潰されそうになるのを見て、「1人に背負わせるのではなく、複数選手を派遣できる様にしよう」と強化に乗り出したところまでは、良かったと思います。
今度はその複数選手に何を求めるのかを明確にして欲しいと思います。
だいたい、日本のファンからの指摘じゃないと抗議したり行動できないっていうところが、組織として問題だと思うのですが…。

突然の様に『中間点』という採点方法の改正案が提案されていますが、これも自国の選手に有利なのか不利なのかちゃんと分析して、不利なら代替案なり反対声明なりちゃんと動いて欲しいし、有利ならそれを活かした指導法の確立などをすべきだと思う。

昨夜、NHKで2つ連続でフィギュアの特集番組をやっていて、その後名古屋ローカル番組で愛知県のフィギュア大会(ジュニア含む)を放送していました。
五輪の選手とは技術的にもまだまだ比べ物にならない子供達が、一生懸命ジャンプやスピンをしていました。
ジャンプのモーションが真央ちゃんにそっくりな子達が多くて、微笑ましかったのと同時に、シットスピンではうずくまる様な深い姿勢で感心してしまいました。
あの中からまた第2・第3の真央ちゃんとか出るかもしれません。
あの子達の未来の為にもスケ連はもっと働いて欲しいと思う。

ついでに、ここ数年突然の様にフィギュアの記事に出現した『○○陣営』という単語が使われなくなる事を祈ります。

真央ちゃんに思う…その2

2010-02-27 | もぶろぐ
真央ちゃんのマスコミ対応を見ていて、彼女は見た目以上に大人だと思いませんか?
よく、ワイドショーなどでスケートを見た事がない様なコメンテーターが「キムヨナは大人、真央ちゃんは子供」みたいな事言っています。
確かにキム選手はお水の人みたいにクネクネ踊ってますが、言動は明らかに子供です。
今回も会見で真央ちゃん同様「五輪は思ったより緊張しなかった」とコメントしていますが、何て言うのかな…答えとしては二人とも同じなんだけど、絶対に意図している事が違うと思うんです。
真央ちゃんが言っているのは「もっと緊張すると思ったけれど、他の試合と変わらず落ち着いてできました」って意味にそのまま取れました。
でも、キム選手のって違いますよね。
その後に「練習みたいに思った」とか言ってますもん。
何だか虚勢を張るというか、他の選手を見下しているというか、あまり気持ちのいいコメントには聞こえませんでした。
何と言っても「今まで他の選手が何故泣いているのかわからなかった」って発言。
このコメントで彼女はアスリートとして失格だとさえ思いました。

真央ちゃんは後半の3Tのミスを「後悔している」と言っていますが、あの足のカクッてなったのを見ると、リンクのエッジ痕のせいじゃないかと思うんですが、一切言い訳をしない所がすごいと思う。
NHKの刈屋アナもメダル授与式のシーンで「負けを正面から受け止めた。普通なら『全てを出しきった』とか『悔いはありません』など自分を慰める言葉を言う人が多いのに、彼女は言いませんでした。敗北を認める事はすごく難しいのにそれを受入れたところが、彼女のプライドだと思う」みたいな事を言っています。
彼女は見た目よりもずっと大人で強い人なんです。

3連続ジャンプのミスで、いつもならターンオーバーした時点でジャンプを諦めたと思うのですが、意地で残り2つ付けました。
アレを見た時に昨日の記事でも述べた「3Aからの3連続ジャンプ」ができると思ったんです。

そういう彼女だから、誰からも好かれているんだと思います。
エキシビション、リハのもようを見ると男女の金メダリストが隣り合っています。
もしかしたら、プルシェンコの隣に真央ちゃん立つかな。
時々エキシビションでは男女シングルの選手がコラボしたり、ってことがあるのですが、二人でペアみたいに3Aを跳んで欲しいと密かに思っています。
そしたら、おそらく金メダリストの面目丸つぶれだから無理かな…。

他の日本選手にも思うところ、あります。。。

鈴木選手の演技で、想像以上にステップのところが盛り上がって鳥肌ものでした。
五輪で目標の180点超えは立派だと思います。
休憩中に一緒にテレビ見ていた人達もみんな「一緒に泣きそう…」って言っていました。
あれだけの実力者が拒食症になるって、フィギュアってどれだけ厳しくて奥が深いんだろう…。
ソチは年齢的にどうかとは思いますが、出来るところまで続けて日本の層の厚さを見せつけて欲しいと思います。

安藤選手、実は私は少し残念に思っています。
結果がどうこうではなく、フリーで安全策だったことではなく、知らない間に五輪へのスタンスが変わってしまった事にです。
トリノの後「メダルが欲しい、しーちゃんと同じ色のやつ」って言ってましたよね。
その為に練習をして来て、今シーズンは当初から準備をしていましたよね。
それが何故急に「感謝の心」「トリノよりは…」になってしまったのでしょう。
私にはSPの時点でメダルを諦めた様に見えました。
というか、何故あんなに落ち着き払っているのか、薬指に光る指輪のせいですか?って聞きたい。
私には順位はトリノより上がったけれど、あの頃より雄弁にはなったけれど真央ちゃんの様な純粋さやひたむきさが無くなってしまった様に思えます。
でも、演技はとても良かったと思います。

さて、日本のフィギュア陣は男女6人全員メダルor入賞なので、全員で皇居行き決定ですね。
天皇皇后両陛下がなんと仰るか興味があります。
特に秋篠宮家では次女の佳子さまがスケートされてますから、会話が弾むかも…って思ったりします。
両陛下は選手1人1人の情報を良くご存知ですので、雑魚寝の話とか突然言われるかも知れませんね。

本日は二本立て…フィギュア採点『妄想』話

2010-02-27 | Weblog
昨夜から今日にかけて、女子フィギュアの事テレビ・新聞・ネットなどで見ていたら、大きく分けて2つ書きたいなと思ったので、とりあえず妄想話を先にアップして、次に昨日の続きみたいなお話を投稿しようと思います。

昨日からずっと考えていました。
ノーミスのキム選手と2ミスの真央ちゃん、なんであんなに大差がついたのか。
報道ではGOE・加点の事や採点基準に沿った模範解答的な演技だった事が取り上げられています。
でも、昨日私が少し触れた様にジャッジ自身にも意図する部分があると思っています。

そこで、ふと気付きました。
キム選手の150点は恐らく真央ちゃんがパーフェクトに演技して、普通の採点基準に照らし合わせた点数に僅差で勝てる様に、予め予測して手心を加えた結果なんじゃないかって…。
しかも、世界最高得点で。
真央ちゃんの演技ではSPの感じからいっても、パーフェクトなら140点を超えていたと思います。
そこで、145点くらいを目安にキム選手が多少のミスがあってもSPの点差を合わせて10点くらいのリードになる様に想定します。
そうすると150点というとんでもない得点になる訳です。
その場合、どうしても必要なのが全体的に回転不足やエッジのエラーを甘めにして、各選手が自己ベストやシーズンベストを出してハイレベルな展開という下地を作ります。
その結果、GPシリーズの減点の嵐は何だったのかと思うくらい、皆さん自己ベストを大幅に上回っています。

真央ちゃんの場合、悔しいけれど今シーズン前半は低迷していたので、毎回同じ演技構成で常に高得点を出しているキム選手の方が、演技構成点では優位に立てるので、真央ちゃんの採点は回転不足などは他の選手同様甘めにして、GOEは元々ジャンプに幅がないので低めになるし、演技構成点をキム選手より下に付ければどうとでもなります。
それに滑走順の関係でキム選手の点数を見て如何様にでも操作できます。

そうすると、厄介なのが今シーズン好調だった安藤・フラットの両選手。
彼女達はコンスタントに好成績を収めていましたので、演技構成点を突然下げる訳にもいかない。
しかも安藤選手に至っては、キム選手よりも難易度の高いコンビネーションを持っているし、策士のモロゾフがルールを徹底的に研究し、キム選手と同様の出来映え重視路線をたどっています。
という事で、この2人についてはGPシリーズ同様の採点基準にします。

実は私、昨日先にネットで安藤選手の順位と得点を見た時に、「長洲未来ちゃんより下って、何をミスしたんだろう?」、3ー3挑戦してまたダウングレード?って思ったんです。
でも見た目ほぼノーミスの演技だったので、この妄想に思い至った訳です。
フラット選手だって自分のダウングレードには納得していないとコメントしています。
この2人はマークされてたんだなぁって思いました。

この計画が思わぬ方向へ…。
真央ちゃんが3Aを完璧に決めたのに後半にミスをしてしまい、キム選手1人だけが別次元の得点になってしまいました。
おかげで、不正疑惑とか「男子でも難しい3A2回跳んでこの大差!?」みたいな疑問を投げかけてしまいました。
もっと言うと、キム選手同様に加点の恩恵を受けてたっぽいロシェット選手、フリーだけの得点を見ると真央ちゃんとほとんど変わりません。
彼女は着氷の乱れたジャンプもあったと思うし、地元びいきとは言えこの得点には???です。
点差を計算したところ、ちょうど真央ちゃんが足が引っかかって跳び損ねた3Tを意地で1T跳んだ得点分でした。

真央ちゃんが3Aを公言通り計3回決めたおかげで、『やっと』日本スケ連も採点基準の見直しに乗り出してくれるようです。
それにロシェット選手もお母様の不幸を乗り越えた原動力に、真央ちゃんの存在をあげ、感謝の言葉を述べています。
「果敢に3Aに挑んだ姿を見て、私哀しい事を忘れて正直、燃えたわ」って。
プルシェンコも舌を巻いたようですし、わかる人にはわかってもらえた様です。
ジャッジも高難度の技の基礎点見直しと同時に、高難度のジャンプの採点を勉強して欲しい。
真央ちゃんの3Aは他に比較するものがないから、どうやって加点して良いのかわかってないと思う。
仕方なく男子選手のイメージで採点してませんか???

以上、私の妄想話でした。

真央ちゃんに思う…

2010-02-26 | Weblog
いつもはアスリートに対して『選手』と表記しますが、今日は思いのたけをぶちまけたいので、無礼講ということで平にご容赦下さい。

真央ちゃん、本当に金メダルが欲しかったんだね。
しかも「ノーミス」で。
お昼休みに第3グループの演技を見ていて、得点の出方が異常だと思っていました。
昨夜、日本人ジャッジがカットされたと知り、嫌な予感はしていました。
最終グループは仕事中なので、観られなかったけれど、ワンセグで見てた人とか喫煙を口実に休憩室へ向かった人達の情報で、結果はわかりました。

でも、帰宅後の号泣シーンを見て、彼女の五輪にかける思い…特に金メダルに対しての思いがこんなに強かったんだと知らされました。
今シーズン、GPロシア大会で自己ワースト得点になった時も、控え室では泣いていたけれどインタビューでは気丈に応対していました。
その彼女が、ロシア大会とは別人の様な演技だったにもかかわらず号泣。
表彰式も表情は沈んだまま。
惜しむべくは、エッジが引っかかった3T。
だけど、私はあの3Tがクリーンに跳べてても、3連続ジャンプが決まっていても金メダルには届いていないんじゃないかと思うんです。

悔しいけれど、キム選手には17点以上の加点。
ノーミスだから金メダルに値するとは思います。
だけど今大会例を見ないほどの、男子選手にもいないくらいの加点の嵐。
そこまでの演技だったかと言われると…???
毎シーズン恒例の構成だし、スピンとかスパイラル体かたそうだし…。

真央ちゃんなんて史上初の3Aを2回成功したのに、銅メダルのロシェット選手とは3点くらいしか差がない。
これが、現行ジャッジシステムの全てを物語ってる様な気がします。
ジャッジスコア見ると、「意図的?」と思えるほど真央ちゃんの演技構成点が突出して低いジャッジがいるんです。
だから、ワンセグや休憩室で見ていた人達も「でもさ、何であんなに点差開くかなぁ??」って口々に言ってましたもん。

でも、わかる人にはわかると思う…。
誰が『真の女王』なのか。
キム選手はリンクでは女王かも知れないけれど、リンク外では朝青龍並の放漫な言動。
ちょっと点が出ないとジャッジに対して不満をもらしたり、妨害発言の様に他の選手を攻撃したり。
バンクーバーでも練習中に犠牲者が出た様ですし。
だから、GPファイナルでは彼女の曲かけの時、他の選手がリンクサイドに移動するんだと思う。
真央ちゃんは『仮想コストナー』を仕立てて、逆回転の選手がいても練習に集中できる様にトレーニング積んでたのに。

演技だって真央ちゃんは衝撃のシニア参戦以来、ステップからの3A→2種類の3-3→3Aフリー2回→3A3回(SP・FP)と毎年進化をしています。
ルールは毎年真央ちゃんに不利に改定されていったのに、逃げなかった。
彼女は今後、3Aに3回転を付けるかも知れないし、3Aからの3連続ジャンプってのもあるかも知れない。
2回の3Aのうち1回を男子並みに演技後半に入れてくるかも知れないし、ルッツを入れてくるかも知れない。
まだまだ成長できるし、進化も出来る。
ステップレベル4認定が当たり前になる日も近いかも。

ソチ五輪の頃には安全策の男子と同じ構成ができるかも。

そのワクワク感が真央ちゃんの魅力でもあり、世界中から愛され照るんだと思う。
お疲れさまでした。
残り数日を選手村で思いっきり楽しんで下さい。

明日はフリー

2010-02-25 | もぶろぐ
女子フィギュアSPの余韻から一夜明け、朝のワイドショーはほとんどの番組で「どうしてほぼ完璧なのに5点近い差がついたのか?」という話題に終始していました。
各番組では現役・元スケーターがそれぞれにコメントをしていましたが、現役に近ければ近いほど言いにくい事もあるんじゃないかと思って見ていました。
浅田選手が得点では金選手を下回っているので、浅田選手に足りなかった部分と金選手が優れていた部分を軸に話が展開されていくので、そうするとどうしても浅田選手を下げる様なコメントに聞こえてしまうのが残念です。
でも、今シーズン浅田選手がSPをパーフェクトに滑っていなかったので、これまでの採点方法やルールに疑問を思っていてもなかなか取り上げてもらえなかっただけに、今の問題提起の様な形になって少し嬉しいです。

そんな中で、村主章枝さんの妹さんの千香さんがとても的確な説明だった事に驚きました。
ジャッジはその時だけ上手く跳べても点数は出さないって事や、金選手はジュニア時代からの得意のジャンプだからスピード・高さ・幅(飛距離)のある、得点の出やすいジャンプだった事。
浅田選手は今までSPに不安があったので、どうしても慎重にならざるを得ず、その分スピードで劣ってしまった事。
そして、3Aは高難度で高得点でありながら、セカンドジャンプが2回転の為に合計すると3回転の連続ジャンプよりも基礎点が低くなる現行ルールの事。
公共の電波では『大人の事情』とか噂話はできないので、これが精一杯の説明になるのではないでしょうか。

千香さんのコメントで一番良かったのが、司会者から何かを意図的に言わせようとした質問に対して「私も日本人なので、確かに『もっと点数出して!」って思いました。でも浅田選手の演技で日本中の人が幸せな気分になったと思うんです。それが全てだと思います。」って。
彼女はお姉さんの章枝さんよりも、感性の鋭い人だって思いました。

海外でも歴代の名スケーターが感想を色々言っています。
唖然としたのが「3回転-3回転は合計6回転。3Aー2Tは5.5回転。だからキムの方が難しいジャンプを跳んだ」とほざいた北米の方がいました。
その理屈だと男子なら誰でも跳ぶ3-3とみんなが回避する4回転に2回転のコンビネーションを付けるのと同等になります。
女子でもよく見る3-2-2や2A-2-2などの連続ジャンプの方が上になります。

明日はいよいよフリーです。
浅田選手、SPではキスクラで「エアロー!ティアラ、こまち~、真央だよ!」って笑顔で手を振っていましたが、フリーでは会心の演技の後是非ともお姉さんの舞さんの名前を呼んであげてね。
安藤選手、折原みとさんデザインの衣装楽しみです。
完璧な演技でキム選手にプレッシャーをかけて下さい。
鈴木選手、あの怒濤のステップ楽しみにしています。
観客が魅了される場面を既に妄想しています。

他の選手の皆さんも悔いのない演技をして下さい。
ジャッジは出来る限りまともに採点して下さい。
絶対的な公平は求めません。『出来る限り』でいいです。

笑顔が全てです

2010-02-24 | Weblog
今日はフィギュアスケート女子シングルSPでした。
お昼休み、早めに化粧直しなどを済ませ、12時50分ころに再びTVがある休憩室へ。
浅田選手の演技はギリギリお昼休み時間内だから…って頑張ったんです。
本当はライブで観るのは心臓に悪いので、どうしようかと思ったのですが、現地入りして以来の公式練習の模様などを見ていて、失敗する気配が感じられないし、初めての五輪なのに選手村での生活など、本当に楽しんでいるし彼女のいつも言う「ワクワクしている」のが伝わってたので、思い切ってライブで観る事にしました。
完璧…って言葉以外に見当たらないほど、圧巻の演技でした。
だんだん演技が進むにつれて、15歳の、天真爛漫に演技していた彼女の姿が重なりました。
終わってからもピョンピョン跳ねる姿と満面の笑みで見ている私も幸せな気分になりました。
次の演技は業務が始まるから…と席に戻ろうとしたら、課長がそのまま見ている様なので、みんなでそのまま鑑賞。
キム選手もほぼノーミスだったので、これまでのいろんな積み重ねでおそらく順位は上に行くんだろうと容易に想像できました。

が、得点には正直腹立たしさを覚えました。
あの演技に約5点の差…レベルの取りこぼしでもしたのだろうかと、帰宅後得点の詳細を見て愕然。
両者ともステップ以外はレベル4。
女子選手の一般的な取りこぼし全くなしの演技という事でした。
(ステップのレベル4は極めて稀だから)
だったら、約5点って…。
しかも3位ロシェット選手には半ば同情票の様な得点。
こう言っては失礼だけれども、お母様を亡くされて気丈にリンクに立ち、ミス無く滑り切る事は本当に大変な事だし、立派だと思います。
だけど、フィギュアの採点にそこを加点をしてはいけないと思います。
元々地元上げっぽいのですが、浅田選手と2~3点差ってところに、おそらくプルシェンコ選手が不満を漏らす採点ルールの不可解さなのでしょう。

でも、当の浅田選手は自身の演技内容と点数に満足してそうですし、公式会見でもやっぱり15歳の頃のキラキラした雰囲気がうかがえたので、これ以上素人がアレコレ言うのは止めますね。

あとは明後日のフリー。
4位の安藤選手と11位の鈴木選手、順位こそ開いていますが点差はほとんどないんですよね。
今日、気付いたのですが私って案外演技内容よりも、終了後の嬉しそうな表情とかはじける笑顔に感動を覚える様です。
だからどの選手も笑顔で演技を終えて欲しいです。

クリアファイル、ゲット!

2010-02-23 | Weblog
最近、オリンピック関連のニュース記事やブログなどを見る機会が多くて、そんな中で今更ながら、ロッテとローソンがコラボ企画で浅田選手のクリアファイルがついいてくるキャンペーンをやってる事を知りました。
でも企画は1週間前から始まっているし、数量限定ということなので、もう無いだろうなぁと思っていました。
今日、手話の学習会があって伏見駅構内のローソンの横を通り過ぎようとしたら、クリアファイルが見えたんです。
店内に入ってみると、5種類のうち3種類が残ってました。
ちょうど仕事と手話で頭が疲れるから甘いものでも…と思い、チョコレートを購入しクリアファイルをゲットしました。
去年のSP『月の光』でスパイラルしてる写真です。
ネットオークションなどで全5種類の写真を見たのですが、私が店で見た『月の光』の衣装でポージングをしている物(左右ショット各1)の他、『仮面舞踏会』と去年のエキシビションのタンゴのステップに入るところの写真でした。
やっぱりタンゴや仮面舞踏会はインパクトもあるし、色的にもメリハリが利いているので先に無くなっちゃうんでしょうね。

明日はSP。。。練習風景を見ると絶好調の様ですし、彼女にとってトリプルアクセルは今はもう普通のジャンプと変わらない位置付けになっているのではないでしょうか?
アイスダンスなどの結果を見ても、採点はかなり偏ってるし不可解な事も多そうで、女子もおそらく同じ展開になるだろうと思っています。
だから、日本の各選手には点数や順位よりも、練習で培った全てを出しきって悔いのない演技に集中して欲しいと思います。
たぶん、観た人の心の中の順位と実際の順位はかけ離れると思います。
でも、頑張って!

タラソワコーチ、ついに!

2010-02-22 | Weblog
プルシェンコ選手の4回転論争の事で、タラソワコーチがロシア国営放送の取材に答えている映像を見て、「そんな所にいないで、早く現地へ行きなよ!」ってツッコミを入れてました。
浅田選手のコーチとして本当に来てくれるのか、心配でした。
でも、やはり殿堂入りした名伯楽だけあって、スケールが違います。
一部のブログ記事などで見かけたのですが、政府専用機で現地入りって本当?
ニュースソースが中日スポーツなんですが、真央のリンクサイドにヒールの靴で立ちたいと20キロのダイエットしたとか…。
(120キロ→100キロってこれまたすごい)
ってか、リンクサイドにヒールで立って何か意味があるのかしら?
日本もタラソワコーチへ通常の2倍の生地を使って、公式ブレザーを用意したとか…。
とりあえず、来てくれて良かったけれど、実は浅田選手はタラソワコーチがいない時の方が成績が良い様な気もするんだけど、ロシア人のコーチが隣にいる事で、ジャッジも下手な得点操作をしにくくなるかも。
だけど、GPシリーズのロシア大会以来、直接会って指導を受けていないってどうなんでしょう?
選手がそれで良いと思えばそれまでですが、四大陸選手権で鈴木選手のコーチの長久保コーチがアドバイスしたとか、「修正する所がいくつかある」と発言されたと伝えられていますが、それができないタラソワコーチって本当にコーチと呼べるのかなぁ。
結局ルッツの修正も中途半端になってる気もするし。

でも浅田選手が「パワーをもらう」って言うんだから、ファンは見守るしかないですね。
タラソワコーチ合流の記事を読んでいたら、すごい事が書かれていました。
女子選手の為に選手村は通常相部屋なのにシングルユースしてもらおうと、男子選手や関係者が雑魚寝で部屋を明け渡したとか。
こういうチームワークの良さが、良い結果をもたらしてくれると思います。

オリンピックも半分終わり

2010-02-21 | Weblog
あっという間にバンクーバーオリンピックも半分終わり、明日から後半となります。
浅田選手の様に、いま選手村に到着した選手もいれば既に帰国して次の試合の準備に入っている選手もいます。
冬季五輪、以前は夏と同じサイクルで行なわれていましたが、いろんな思惑から2年ずらして行なわれる様になりました。
さらに世界同時の不況が来て、選手には金銭面で辛い環境になってしまいました。
そこへ来て事業仕分で「マイナースポーツ」がやり玉に上がり、ある程度の結果や認知度を上げないと余計辛い環境になりそうです。
なのに、その「マイナースポーツ」と名指しされた競技でほんの些細な部分で失格となって、スタート台にも立てない事態が連発しました。
前回、スノーボードが事前情報の収集不足ということで成績不振のA級戦犯にされてしまいましたが、今回はリュージュ・スケルトンがされそうです。
スケルトンの最年長・越選手の頑張りを見て、仕分人も何か感じてくれるといいのですが…。

成績は既にトリノよりメダル数は上回っていて後半の競技の選手に余計なプレッシャーにならなくて良かったと思います。
金メダルがまだ無いのが寂しいところですが、この不況の中、競技を続けるのも困難な状況で金メダルが無い事を嘆くのは、我侭ってもんですよね。
トリノの時は女子フィギュア選手の会見で、村主選手が「(メダルを)早く誰かとってくれないかなぁ…」ってコメントしてましたから、「高橋選手のメダルを見て…」って笑顔で会見できる分、気持ちに余裕がうまれますよね。

さて、その女子フィギュア。
何か日本の3選手はそれぞれの個性を持ちながら、全員五輪の雰囲気を思いっきり楽しんでいる様で、頼もしいです。
金メダル大本命と言われる、キム選手は質問もシャットアウトだし、選手村には入らないし、ピリピリしてる。
今頃、靴ひもが切れた織田選手に自分を重ねてみたり、安藤選手の「何が起こるか試合が終わるまでわからないのが五輪」という発言にビビったりしているのでしょうか?
いや…ライサチェク選手の金メダルで、自分の作戦に自信を持ったかも。
ってか、タラソワさん早く浅田選手の元へ行って下さい。

ようやく動画チェックしました。

2010-02-20 | Weblog
ようやく、上位選手の動画をさらっと見ました。
NHKの動画サイトは画面の横にエレメンツ名が書かれていて、「今ココ」って色が変わるのでフィギュアの技が判らない人にもいいかも。

高橋選手、おめでとうございます!
怪我からの復帰、リハビリの様子などを最近特集でよく見ましたが、あれを超えたんだから、メダルは神様からのご褒美だと思います。
4回転からも1度も逃げないで挑戦した事も素晴らしかったし、フリーは細かな取りこぼしが結構あったと思いますが、表現したかった世界感はお客さんに伝わったと思います。
『銅』って「金に同じ」と書きますが、まさに彼は金メダルに等しい演技だったと思います。

さて、プルシェンコ選手が不満をぶちまけた様ですが、気持ちよくわかります。
彼は自分が銀でライサチェク選手が金である事に文句を言ってはいません。
ライサチェク選手が今の採点システムで一番金に相応しい演技と練習を積んだ事、彼がトップスケーターである事はプルシェンコ選手も認めています。
問題は「難易度を下げてまで技の完成度だけで順位が決まってもいいのか」って事なんだと思います。

それは、小塚選手が4回転認定され目立ったミスが後半の3Aの転倒だけでフリー8位に対し、パトリック・チャン選手が4回転無くて3A転倒してフリー4位。
一方、ジョニー・ウィアー選手が4回転無くてほぼパーフェクトな演技でフリー6位。
小塚選手の立場でもプルシェンコ選手と同じ発言ができそうだと感じました。

問題は着氷の乱れた4回転や、分度器で測らないと判らないくらいの回転不足の4回転が、それなりに高さのある3回転より低くなってはいけないと思うんです。

「フィギュアは芸術でもある」って言い方もありますが、書をやっている私に言わせれば、「安全策は芸術ではない」のですが…。
「誰もやらない事、誰にもできない事をやらないといけない」と先生にいつも言われます。
公募展で上位を目指すなら攻めないと評価されません。

フィギュアスケートに話を戻すと、全選手4回転を目指せとは言いません。
でも、一部の選手しかできない4回転をジュニア選手でもできる技と同様に扱っている事は間違っていると思います。
かつて、伊藤みどりさんは五輪で3Aを転倒後、後半にプログラムを変更してまで挑戦し銀メダルになりました。
男子だって演技後半に入れる事はリスクが高いのに。
今のジャッジシステムだったら前半の3A転倒と他のジャンプミスで、後半に挑戦する事もできなかったと思います。

その一方で、織田選手の靴ひもの様にちょっとしたフィーリングでジャンプのタイミングが狂う繊細なスポーツである事がわかりました。
村主選手他「新しい靴が合わない…」とかキム選手が「靴ひもの締め方が…」って、何故これが不調の理由になるんだろうって思っていましたが、選手にとってエッジだけでなく靴ひもも重要な事がわかりました。
彼の靴のつま先部分はびっくりするほど擦り切れて、ボロボロになっていました。
フィギュアスケートの奥の深さをあらためて知りました。

小塚選手、初めて降りた4回転が五輪の舞台って、どれだけ本番に強い選手なんでしょう。
公式練習の時から4回転は高い確率で決まっていましたし、彼なりにタイミングやコツを掴んだんだろうと思っていました。
もっと上位にいてもおかしくないのですが、次回のソチでは楽しみな存在になりそうです。
彼は次に滑るデニス・テン選手にエールを送っていた様ですが、空港に鈴木明子選手を出迎えたり、若いのにできた選手だとおもいます。

いよいよ女子選手が現地入りして、来週はいよいよ女子シングルです。
プルシェンコ選手については、米国ジャッジのメール問題もあり、ちょっと尾を引きそうな雰囲気もありますが、これが日本女子選手にとって追い風になるといいのですが…。