東京五輪は競技場の問題に続いてエンブレムの問題が発生し、さらにそのデザイナーの別のデザインの盗用問題に発展しています。
私は五輪のエンブレムについてはおそらくベルギーの劇場とは無関係だと思っています。
ただ、『ありきたり』だとは思います。
『T』と『日の丸』をモチーフにしたデザインを5個考えろと言われたら、あんな感じのデザインが1つは入ると思います。
色も何かのスポーツのユニフォームと同じ配色だと思いました。
だから、どや顔で「自分の作品!」と言われても、オリジナリティ感じないし、それを提訴しようとしているベルギーのデザイナーもその程度のデザイナーなんだと思います。
しかし、私はこの人のデザインが採用された過程については大いに疑問を持っています。
他の落選した作品も公表して欲しいとさえ思っているほど。。。
1つ目にデザインのコンセプトに前の東京五輪をあげていたと思いますが、生まれる前の五輪のデザインやデザイナーのリスペクトとか、あとから取って付けた様な言い方だと思っていました。
そして、私の疑問をゆるぎないものにしたのが、懸賞のトートバッグの問題です。
既に取り下げた作品は、サポートスタッフの案とは言え、ご本人も問題を認めていますが、それ以外の現在も応募可能なバッグのデザインの『やっつけ具合』が酷過ぎます。
私は応募する気はありませんが、もしも応募可能だとしても欲しいデザインがない。
ご自身の監修のもと、何名かのスタッフにたくさんのデザインをさせて選んだようですが、私の見立てに狂いがなければ、かなり少人数のスタッフに30個ちょうどのデザインをさせたと思います。
なぜなら、その30個(実際には取り下げがあるのでもっと少ない)の中にも、構成が同一の物があります。
(赤と青の水着や傘のデザインの物などが一番わかりやすいと思います。)
たくさんの中から選考するとき、出来るだけ応募する方の選択肢を広げるために同一の構成の物はあえて1つに絞ると思うのです。
それをせずに、しかもどちらもたいした物ではないし、、、と考えた時、私の頭に浮かんだのが『占い師の暴露話』でした。
テレビなどで12星座のラッキーカラーやアイテムを紹介するとき、だんだん面倒になって適当に目の前にあった物や色にしていた事があるというお話でした。
同じ空気を感じました。
だから、盗作したサポートスタッフもその程度なら、監修した本人もかなり適当にやっていたのではないか。。。
五輪エンブレムでその人に負けた作品を是非見せて欲しい。。。そう思っています。
すでに選考委員とこのデザイナーの関係性などがネットで取り上げられていますが、デザインが盗作か否かよりも、選考過程の方を明らかにすべきだし、メディアもそちらを取り上げた方が良いと思われるのですが、、、広告代理店を敵にしたくないメディアにそれは無理だろうとも思う今日この頃です。