世界陸上が始まって、ボルトがフライングで即失格ってのには驚きました。
今回から1回目で即失格というルール、何だか選手に厳し過ぎるように思えます。
それはさて置き…。
長距離界はもうアフリカ勢の独壇場です。
女子マラソンも女子1万メートルもケニヤ勢がメダル独占。
男子1万メートルも似た様な構図でした。
女子マラソンを見て思った事…選考基準を含め、陸連はマラソンの考え方を改める必要があるんじゃないか。。。
例えば、今回日本人トップの赤羽選手はメダルは逃したしタイムもそこそこでしたが、私から見たら大健闘だったと思います。
彼女は彼女なりにレースを組み立てて実行した…それ以上にケニヤ勢が強かだった。
そう映りました。
ケニヤは国を挙げて団体1位を狙ってただけあり、見事な作戦勝ちだったと思いました。
以前はアフリカの選手は身体能力をフルに活かして、とにかく最初から飛ばしていく印象があったのですが、前半のジョギング並みのペースから一気に爆発して逃げるという作戦もさることながら、給水ポイント等で見せたチームメイトを思いやる気持ちまで持たれては当分歯が立たないのでは。
そんな中赤羽選手は必死で食い下がり5位入賞。
これが選考レースなら日本人トップではあるけれどタイムで選考対象から脱落となる訳ですが、あの頑張りを見て外せます?
結局、日本の選考レースは冬の大会で、高速コースで、海外の強豪選手が少なくて、ここ最近の「最初は牽制、超スローペースで、後半一気にスプリント勝負」という展開にならない大会だから、今回の結果も仕方が無いと思います。
むしろそういう選考をするなら、他の選手の動きを無視して選考基準タイムと同等のペース配分で走るしかないと思うんです。
今回なら、中里選手が途中まで引っ張っていましたが、誰かが2時間25分ペースで飛び出て引っ掻き回さないと練習の成果なんて出せないのに、爆発力のあるアフリカ勢と一緒に牽制の輪に入ってどうするんでしょう。
ある選手は急激にペースが上がる事を想定して練習を積んでいたそうです。
でも5キロ17分→16分というペースを想定して練習したそうで、今回の18分→16分には対応できなかったと新聞で読みました。
だったら、最初から17分ペースで走ればいいのに…って素人なら思いますよね?
結果論から言えば17分ペースでアフリカ勢が本領発揮をして、メダルの行方は同じだったかも知れません。
だけど日本人選手はもっとたくさん入賞していたかも知れないし、タイムは確実に良かったと思います。
だから日本の選考レースでも、男性のペースメーカーが先頭を引っ張るのではなく、序盤・中盤とレースを引っ掻き回す選手を数人入れたらいいのではと考えます。
国内レースだけではなく、海外のレースでの内容も選考基準に入れたらどうでしょう。
とりあえず今回はロンドン内定者が出ない分、今後の国内レースで白紙状態で選考できるので今からでも陸連が方針を決める事ができると思います。
誰か、ケニヤ勢を止めてくれ~!