フィギュアスケート、ネーベルホルン杯でアイスダンスのリード姉弟がソチ五輪出場枠を獲得しました。
これで日本の団体戦への出場と惜しくも枠を取り損ねたペアの高橋・木原組の団体戦出場が決まりました。
ペアもアイスショーやその前週の試合の様子からSP終了時に「行ける!」と思ったのですが、やっぱり現実が迫ってくるとメンタルも変わってくるのでしょうか。。。残念だったけれど今年結成した急造ペアには思えない成長ぶりに感動した人は多いのではないでしょうか。
アイスダンスの方が実は心配でした。
普通に滑ったらリード組は有利なのですが、弟のクリス選手の故障が長引いていて棄権もあり得ると思ったくらいでした。
ここ数年怪我に泣かされ、でも怪我を押して団体戦とか出てくれたんだよね。
今回の枠取りはまさに「死闘」でした。
でも、団体戦の出場によってシングルスケーター達には微妙な空気が。。。
ピーキング大丈夫なのかな。
日本スケ連はソチから飛行機で1時間くらいのところにすでにキャンプ地を押さえたようで、ここで調整することになりそうです。
時差とかリンクは問題なさそうなのですが、食べ物やちょっとした事(水周りとか交通事情とか)が日本より不便だとそれだけでテンションが下がってくる気がします。
ギリギリまで自分のやりやすい所で調整する方がいいと思うし、団体戦のメダルはスケーター自身のキャリアには実は影響なかったりする。
団体戦って国際スケ連やメダル濃厚な国のスケ連の関係者が騒いでいるだけで、選手は本当は迷惑なんじゃないかなって私はずっと思っています。
それから、何となく代表選考にも影響しそうな気がします。
選考基準はすでに公表されていますが、全日本選手権1位で一発クリア以外の、2位以下でGPシリーズやランキングを考慮して選出される残り2枠の人に影響があると思います。
例えばSPで高得点を見込める選手やSPの不出来をFSで巻き返して上位に食い込む選手なんかは、団体要因として貴重な存在になります。
今回の団体戦はSPとFSは別の選手が滑って良いのだから。
普通、選手のコンディションとか考えたら1人でSP・FSじゃなくて、2人で分担すると思いませんか?
そうするとGPシリーズの順位だけでなく、それぞれの得点も考慮される可能性が高くなります。
順位と得点を兼ね備えた選手が全日本でも表彰台に乗ってくれたら問題ないのですが、去年の男子の様にGP優勝が4人(高橋選手は優勝していない)でGPFに4人出場(無良選手は出ていない)こんな状況だと揉めると思います。
女子もSPとFSのどちらかで高得点を見込める選手が第2・第3代表になる可能性もあります。
日本のスケーターは本当に仲が良いみたいだし、バンクーバーの時は女子選手のために試合が終わった男子選手などが部屋を譲ったと聞きました。
そう思うと団体戦で団結したいと思う反面、個人種目に集中したいというジレンマを抱える選手が出てくるんじゃないかと思います。
そういう選手の気持ちにも柔軟な対応をスケ連にしてもらいたいと思います。