結果は選挙前から察しがついていましたが、河村市長は決してベストな市長ではなく、攻め入る隙はいっぱいあるのに対立候補の本気度を疑ってました。
元副市長の方が本気で市長選に出て来ていたら少しは違う結果だったかなぁ…。
おそらく、河村市長とは真逆の「くそ真面目」が服を着て歩いている様な堅実で実直な人じゃないと、いくら市政を批判しても一般市民には響かないと思いました。
市民税の減税も私の様な低所得者だとそもそもの税額が低いので、お得感はあまりないけれども「気は心」ってのかな、払っている税金分のサービスは受けられていると思うので文句を言おうとは思わない。
経済対策としての減税なら、お金を持っているところから市場に回すのが原則だと思うので「金持ち優遇」で正解だと思うし、それを批判している人って基本的に間違ってるんじゃないかと思います。
あと「名古屋をとりもどす」って、アレはマズかったんじゃないかな。。。
河村市政は少なくとも私財を増やそうという魂胆は感じられない。
そうすると「とりもどす」って、『誰』から『誰』に取り戻すのかを考えると、「市長から議会」に取り戻すって受け取られてしまう。
実際、河村市長はそうやって反撃している。「減税に反対は増税」「議員報酬を元に戻す」と。
応援に来た石破幹事長の演説も残念でした。
「名古屋の自信と誇りを取り戻す」…って、名古屋は元々自信も誇りも失っていないんですが…。
バブルの時も浮かれずに、弾けた時も一番ダメージが少なかったし、ここ最近は「名古屋メシ」「元気な名古屋」って全国的に言われてたと認識していましたが、結局自民党は本気で名古屋市長選を戦う気はなかったのかなって思いました。
そして、今朝の中日新聞…。
投票率の低さと、前回との得票数などを比較して「河村市政に陰り」みたいな報道と「選挙を棄権した人」の意見を掲載していました。
20時ジャストに当確の速報が出る秒刹状態には変わりないし、私は白票すら投じない選挙に行かない人を「棄権」と表現する事も間違っているし、そういう人の意見を聞いてそのまま「市民の声」みたいに掲載していてメディアの無責任を感じます。
その声を載せる暇があったら、そういう考えを正してせめて白票を投じに選挙に行く様に促すべきだと思います。
結局、名古屋市民の多くが「河村さんは下品だけど悪い事はしてないし、暮らしにくくはないし、マスコミも大きく取り上げる(全国区で)からこのままでいいんじゃない?」って思った結果が今回の選挙結果なんだと思う。