おきらく

まんまるが思いつきでいろんな事を書くブログです

豪華なお茶漬けのようでした

2007-09-18 | 舞台・ライブ
先日から延び延びになった『RATS』のお話です。
タイトルの通りでした。
大好きなTHE CONVOYがDA PUMPとコラボするということでどんな舞台ができるのか楽しみでした。
お料理で言えばイタリアンやフレンチを期待していました。
確かに舞台上で役者は頑張っていましたし個性も出ていました。
でも、本が悪すぎます!演出が悪すぎます!
例えばダンスにしてももっと彼らの見せ場を作ってあげる事はできたはず。
『役不足』の本当の意味を知ったようでした。
それから、舞台が決定したときのチラシや告知のキャッチコピーなどから『ある企業を舞台にした20代と40代のサラリーマンの物語』と想像していました。
「若い者には負けない!」40代(CONVOY)と「俺たちが引っ張って行く!」20代(DA PUMP)のちょっとした対立構造も見え隠れするのかと思っていましたが、結局違っていました。
しかも、本当のあらすじは
1)パンフレットの最初の部分を良く読む
2)第2幕の途中の台詞をよく聞く
までわかりませんでした。
それでもって余計な説明の台詞が多過ぎなんです。
なぜ、今この設定の状況なのかは橋田壽賀子さんのドラマのようにいちいち台詞で説明しなくても、演出上のいろいろな要素(動きだったり、間接的な台詞)でわかると思うんです。
例えば停電のお芝居で「今、停電中です」なんて普通言いませんよね。
一瞬舞台が真っ暗になって次に暗めの照明を役者に当てて、役者はちょっと手探りの動きで大きめの声で相手に呼び掛ける…とかしますよね。
今回の舞台はそれでいう「今、停電中です」の羅列。
疲れました。

それから、興味深かったのはダンス。
DA PUMPはテレビの人達でCONVOYは舞台の人達なので、やっぱり尺が違ってました。
しかも平均身長が180cm以上のCONVOYが舞台映えするような大きな動きをするので余計にDA PUMPが小さく見えます。
動きそのものは悪くないんですが損ですよね。
膝や腰の使い方とか間の取り方とか、私の席が後方だったので非常に参考になりました。
参考って私もダンスする訳ではなく、書の作品の見せ方です。
家では3mの作品を「巨大」と感じても美術館は空間が広いので小さく感じます。
だからとっても参考になりました。
で、舞台を観たあと何人かの友達と「舞台どうだった?」って話になって、すでにお茶漬け話はしたのですが、みんな「そういう意見多いよね」って。
最近、CONVOYの活動が停滞してたからお腹空いてたんですね。
お茶漬けで納得できる訳ないか。。。