書の先生の個展最終日、後片付けをしていた時の事です。
先生の姪にあたる人が手伝っていました。
私は彼女の近くで手伝っていました。
先生が彼女の所へ作品の花瓶を持って「これ中に新聞紙をちょっと入れてから新聞紙で巻いて」とお願いに。
先生が立ち去った後、彼女は「『ちょっと』っておじさんの『ちょっと』がどのくらいかわからない…」って悩んでいました。
その様子をもう1人、先生に書を習っている仲間(といっても随分年輩です)が「あ、この人(私)に聞いたら先生との付き合いが長いから、わかるよ」と半ば冗談で言ったんです。
で、私も調子に乗って答えました。
「先生はいつも控えめで謙遜するのでこの『ちょっと』は普通に新聞紙を中に入れたらいいよ。先生は遠慮して8掛で物を言うので、こっちは2割増したらちょうどいいと思う」と。
8掛けの2割増しだと数学的には『1』にはなりません。
でもここで言う『2割増し』って数学じゃなくて、あくまでも心の問題で「相手が2割引いている事を察しなさい」って事なんです。
その時は冗談まじりの会話だったんですが、思い返してみると最近の事件や問題ってこれが欠けているんじゃないかな?って思うんです。
相手に物を言う時は自分の意見を100%押し通すのではなく、80%程度に押さえる。
言われた方も額面通りに受け取るのではなく、相手の言わんとする事を察してあげる。
そうしたらもっと温かい人間関係・社会になると思う。
先生の姪にあたる人が手伝っていました。
私は彼女の近くで手伝っていました。
先生が彼女の所へ作品の花瓶を持って「これ中に新聞紙をちょっと入れてから新聞紙で巻いて」とお願いに。
先生が立ち去った後、彼女は「『ちょっと』っておじさんの『ちょっと』がどのくらいかわからない…」って悩んでいました。
その様子をもう1人、先生に書を習っている仲間(といっても随分年輩です)が「あ、この人(私)に聞いたら先生との付き合いが長いから、わかるよ」と半ば冗談で言ったんです。
で、私も調子に乗って答えました。
「先生はいつも控えめで謙遜するのでこの『ちょっと』は普通に新聞紙を中に入れたらいいよ。先生は遠慮して8掛で物を言うので、こっちは2割増したらちょうどいいと思う」と。
8掛けの2割増しだと数学的には『1』にはなりません。
でもここで言う『2割増し』って数学じゃなくて、あくまでも心の問題で「相手が2割引いている事を察しなさい」って事なんです。
その時は冗談まじりの会話だったんですが、思い返してみると最近の事件や問題ってこれが欠けているんじゃないかな?って思うんです。
相手に物を言う時は自分の意見を100%押し通すのではなく、80%程度に押さえる。
言われた方も額面通りに受け取るのではなく、相手の言わんとする事を察してあげる。
そうしたらもっと温かい人間関係・社会になると思う。