300ページの本を読むのに、どれくらいで読み終わるのかしら……?
本の種類によっても違うでしょうけれど、今、読みかけの本は1時間で35ページです。
この本を読み終わるにはおおよそ10時間が必要ということになります。
1日3時間を充てるとして3日半、2時間だと5日かかります。
何とか約束の日までに読み終わることができるかな……。
昨日、今日とBSプレミアムで「ターシャ・テューダー」にまつわる番組が放映されました。
ターシャは2008年に93歳で亡くなったが、その前、2005年くらいに放映されたものの再放送でした。
ターシャに関する本は今も本屋さんの店頭に並んでいます。
私もターシャの世界にあこがれた一人ですが、映像の中のターシャが語る言葉のひとつひとつが、いまだからこそ理解できるというものもあります。
「皆さんはターシャの庭に憧れるけれど、これは肉体労働との闘いです」と、コメントがあったけれど、ほんとにその通りですね。
細かく注意を払って見ていると、蜂や蝶などの虫がたくさん飛び交っていました。へびもニョロニョロ。
東京ドーム22個分の土地を買い取り、庭づくりを始めたときのターシャは57歳だったとか。
農薬や除草剤などを一切使っていなかったことが、カメラの前のターシャの周りを飛び交う虫たちで理解できます。
私は、ターシャの庭もステキだけれど、ターシャの着ているものに憧れを抱いています。
虫が食ったウールのポンチョなどをターシャ流に着こなしている、ターシャの写真集は友人にあげてしまったけれど、長いスカートを冬は何枚も重ね穿きしている姿など、とてもいいなあと思います。
私も、今年の冬はそうやって室内での寒さを乗り切りたいと思います。
朝、起きると新聞の番組欄から、今日のめぼしい番組に赤ペンで丸印をつける……。
何かでこのようなことを読んだことがあります。
私も外出しない日は似たようなことをやっています。
12月はじめに福島で行われる1泊2日のスタディツアーを友人に誘われ、申し込んだところ、「肩書きならびに所属先をお知らせください」とメールで返信がきました。
ああ、困った……。
「私はどこにも所属していないし、肩書きなどは何も持ちあわせていません。あえていえば『生活者』であり、ときどきフリ―でライターの仕事をしています。被災地では『結い気セラピーマッサージュ』(私の造語・ボランティア)をさせていただきました」と伝えると、「生活者・フリ―ライター・結い気セラピーマッサージュ」が私を示す標記となったようです。
私にとっては、フリ―ライターという言葉もあまり好きではなく、そぐわないので、口頭ではときどき書く仕事をしていますと人には伝え、この“ときどき”が私にとっては最重要なのです。
“書くしごと”のときの名刺は、自分で印刷した名刺ラベルを、名刺の台紙に張り付けているものを相手に渡します。それに少し手を加え、3ミリ位のリバティなどの布を名刺幅に合わせて1本貼りつけたりして楽しんでいます。
打ち合わせのとき、その手作り名刺を渡すと、女性の方は、「まあ、きれい!」と言って下さる方も多く、これでいいのだと意を強くするときもあります。これはあくまでしごと用の名刺です。逆に男性は、「このおばさん、大丈夫かいな?」と思われるかもしれないけれど。
年金手続きなどで、身分証明書を求められても、私は運転免許証も持っていないので、せいぜい健康保険証ともうひとつ、銀行のキャッシュカードなどをさし示すことになります。
年金での括りでは大方「サラリーマンの妻」ということになっていましたが、夫が退職したので、それも卒業ということになりますね。
「サラリーマンの妻」は「主婦」よりも耳慣れてしまった言葉のひとつです。
会の主催者の立場を考えると、どんな人が集まるかわからないので、やはり肩書きや所属先なども必要になるのでしょうか。
手編みのリストウオーマー。
レッグウオーマーに対してハンドウオーマーかと思っていたら、どうやらリストウオーマーで落ち着きそうです。
右・左と1組編み終わるごとに一色の毛糸を買い足して、少しずつ色目を変えて行く楽しさ。
最初にテストで編んだリストウオーマーは友人のところへお嫁入りしました。
セーターやベストなど大物は編み進むのも大変なので、私にはこれくらいがちょうどいいしごとです。
出かけない日は、ちょこちょこと手軽に編むことができて、気に入っています。
日々の暮らしの中にある花。
昨日は台風並みの風が吹き、今朝の花は雨風に耐えてなお、美しく咲き誇っていました。
先日、お会いした方から、
「疲れたときに、『ちあの散歩道』を開いて、花を見て癒されています」と伝えられました。
ありがたいことですね。うれしかった。
昨日は、長野に住む友人からの電話で、私が水俣に行ったとき、名刺を渡したと思われる行政府の方が、私のブログ経由で、なんと長野の友人宅を訪ねたとか……。
不思議なことがおきるものですね。
皆さまに支えられて、「ちあの散歩道」は細々とつづいています。
ありがとうございます。
花がそこにあればこそ、歩く人である私は花の写真を撮ることができます。
花を育てて下さる方にも、ありがとうございます。
この季節になると、エミさんのことを思い出します。
エミさんの家を訪ねたのも、ちょうど今ごろのことでした。
エミさん、いま、どうしていらっしゃるだろう……。
たった一度、友人に誘われたコンサートでお会いしたエミさん。
さらにその友人とともに一度だけ訪ねたエミさんの家。
もう7~8年も前のことです。
私は、エミさんの暮らしぶりを観て、自分の暮らし方を確認し、何かを決めたような気がしています。
エミさんは、質素な戸建ての都営住宅に住んでいました。
外見は、よくある長屋風の住宅です。
庭にはオールドローズと、クリスマスローズが植えられていました。
一歩中に入ると、手作りのあとが残るステキなドアがありました。その色使いの温かさが印象に残っています。
特にお手洗いのドアと、中の雰囲気に驚きました。中には手拭き用の小さなサイズの白い布がていねいに畳まれて置かれてました。一目見て漂白剤が使われていないことがわかりました。
私は、この日から、まったくといっていいほど漂白剤の使用をやめました。
下には、ヨーロッパのアンティークのホーローの壺があり、これもうっとりするほど使い込まれた美しいものでした。
「替えられるところは替えたけれど、ここは自分の家ではないので、ふすまなどはそのまま使っています」と言っていました。
私たちは、ビニールを囲って作られたテラスでエミさん手作りのランチをいただきました。
食材を吟味した手料理は、とても豊かな気分にさせてくれました。
エミさんが厳選したこだわりのチーズなども出していただいたことを覚えています。
ふだんづかいの器のさりげない美しさ、お菓子を入れて出して下さった漆芸の小さなお重箱の美しさなどにみとれました。
私が、その中の一つを指して、「これ、ステキですね!」と伝えると、エミさんはいいました。
「どうぞ、お持ちになって!ここにあるものは、すべて売り物です」と。
エミさんは、家族とそこに暮らしていたけれど、事情があって、持ち物を少しずつ現金に換えて暮らしているということでした。
住宅の狭い台所、ここでどんな風に工夫すればこんなにステキなおもてなし料理がつくられるのかしらと台所をみせていただいたことも思い出します。
エミさんは帰りに手作りのパンまで私たちに持たせてくれたのです。
エミさんがそのとき召していたのは、「これ、中学生のときに着ていたブラウスなのよ」と言われたことから、古いものをエミさん流に手を加えて大切にしていることからもうかがえました。
与えられた空間の中でさまざまな工夫をしながらつましく暮らしていたエミさんはとてもチャーミングな女性でした。
陽が陰り、夕方になってテラスが寒くなったとき、エミさんはボロボロの石油ストーブに火を点け、さらに私に、
「そこらへんにあるものをお羽織りになって~」と言いました。
古いソファーの上には、半纏やひざかけが置いてありました。
ドイツに留学していたとき、徹底した始末をホームステイ先で仕込まれたと言っていました。
エミさんの暮らしと、エミさんの知性、言葉遣いの美しさを、ときどき思い出しています。
エミさんのところで分けていただいたヨーロッパアンティークのキャンディー入れは、いまも大切に使っています。
今日は都内2カ所を巡り、なんだかとてもあわただしい日でした。
電車の行き先を反対路線で乗り、とちゅう気付いて引き返したり、目的地でも建物を間違って「実相寺」に行こうとしているのに「池上本門寺」に行ってしまったりなど無駄足を踏んだりと、いろいろのことがあったけれど、こんな日もあるのだなと思えば、それですべてがスムーズに流れて行きました。
今日は懐かしい人たちにもたくさん遇えた一日でした。
ブータンの若き国王ご夫妻が来日中です。
はにかみがちで聡明な王妃さま、すてきですね。おとぎの国から舞い降りて来たようなお客様です。
ずっとずっと前からブータンに行きたいと思っていた私。
五木寛之さんのブータン巡礼の旅などもみましたっけ。
何度か調べてみたことがあるけれど、ブータンに行くには、とてもお金がかかるのです。
それくらい遠い国ということになるのかしら???
私の周辺にブータン周辺に詳しい方がいるので、いつか実現するかもしれませんね。
行けるといいなあ……。
日本も、経済成長も大切だけれど、それよりもっと大切な「国民総幸福度」の高い国にしなければいけません。経済成長戦略に加担することは個人では難しいけれど、幸福に関しては、私たちの意識を少し変えるだけで達成可能になるかもしれません。
昨日、今日と「東京新聞」のコラム『筆洗』は、私の心をとらえています。
こちらも、『幸福度』の指標となるコラムでした。
サザンカの花が目立つようになり、寒くなりました。
水曜日は家の近くのツタヤのレンタルDVDが100円になるサービスがあります。
ここで「プール」「あなたのために」「終着駅」の3本を借りました。
最近は、NHKBSプレミアムでもいい映画をやっているので、できるだけ観るようにしています。
3本のDVDをどのように時間配分して観るか、1週間の返却期限のあいだに考えます。
「プール」をみたけれど、こちらは「めがね」とほぼ同じ女優さんで、ストーリーもカテゴリー的には似ていました。どちらがよかったかといえば、私は「めがね」。「めがね」は5度に分けて観たほどです。
DVDを観ながら、よい映画とはどんな映画か、とよく考えます。
ストーリーがいい、映像や音楽が美しい、などいろいろあげられるけれど、映画館で観る映画の中には、ひとりだったらとても最後まで観なかったかもしれないというようなシリアスなものもあります。難解だったり、逆に平易だったり、しかし、観終わったあとにじみじみ心に残るものがある場合が多いので、侮れません。
読書の秋、文化の秋、が、私の前を猛スピードで通りぬけて行きます。