Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

NOTHING

2005-07-14 17:39:51 | movie
先日の試写会でヴィンチェンゾ・ナタリ監督(『CUBE』『カンパニーマン』)の最新作『NOTHING』を観てきました。
『カンパニーマン』で、かなり私の中の評価を上げたナタリ監督ですが、今回も面白かったです。

お互いの欠点を補いながら共同生活を送るデビッドとアンドリュー。ある日、横領疑惑や家の立ち退き命令など、あらゆる災難が彼らを襲います。「こんな世の中もういやだ! みんな消えてしまえ!」と二人が思ったとたん、周りの騒音が急に消える。窓の外を見ると、そこには"何も無い世界"が広がっていた…。

スリラーなのかと思ったら、ブラックジョークの効いたシチュエーションコメディといった感じ。登場人物はほぼ主人公の二人のみで、彼らの掛け合いで進んでいきます。でも監督ならではのグロ描写や、人間心理の恐ろしさ描写は健在。

そして何より、ナタリ監督はビジュアルセンスが素晴らしい!
冒頭の写真を使ったアニメーション、物で溢れかえった二人の家、外に探索に出かける時のめちゃくちゃな過剰武装、何も無い空間上の物や人の撮り方など、とてもかっこよかったです。凝ったミュージックビデオを観ているよう。
真っ白な空間と、ごちゃごちゃした家との対比が面白かったです。
ちなみに、何も無い空間は、トーフのような踏み心地で、歩くと"ぼよん"と音がします。
この"ぼよんぼよん"という音が、観終わった後耳に残る。

ただ、上映時間89分でも長過ぎという感じがしてしまいました。
前半はすごく引き込まれたのですが、後半たるんでしまい、二人の会話の応酬に正直ちょっと疲れ気味。半分の長さの中編か短編にすればよかったのに。
しかし、前半は「こういう映画大好き!」とかなり興奮して観ました。斬新ビジュアルものが好きな方は、是非観てみてください。秋からシネセゾン渋谷にて公開だそうです。

美味なもの二つ。

2005-07-14 00:43:36 | food
ちょっと前まで、ドライフルーツってどちらかというと苦手だったんですが、ドライマンゴーのおいしさに目覚めました。
おとといコンビニで買ったこれ←"フルーティナビ"というやつ、半生具合が程よくて、とても美味しかったです。
買い足そうとまた今日同じコンビニに行ったら、売り切れてました、、、。


下の写真は、母からもらったマカロン。
"メゾン・デ・スール"というメーカーのもので、このマカロンにはちょっとしたバックストーリーが。
1792年に、修道会禁止法によって、フランス・ナンシーの修道院を追われたベネディクト修道会修道女たちが、(修道院の?)マカロン製法の秘密を受け継いでいて、身を寄せた先で生活の糧として作ったことから始まったそうです。
歴史長っ!

よく売られているカラフルでコロンと小さいマカロンとは違って、
ゴツゴツ素朴な質感で、さすが風格があります。
食べるときは、1時間前に冷蔵庫から出し、ちょっと柔らかくしてから。
外はザクザク(サクサクよりちょい固め)、中はしっとり。
甘さが口の中にしつこくとどまらず、アーモンドの香りがほのかに残ります。
クリームがはさんであるマカロンより、食べやすいかも。
パッケージもかわいい。