台風は太平洋沖で低気圧に変わったが、湿り気を帯びた霧雨風の雨が各地に降らせている。昼過ぎからは雨が激しくなりそう。秋の長雨は心理的に嫌だなあと思わせる朝だ。秋晴れが欲しいところ。東北の太平洋側では明日まで150mmの雨量を予想している。最近は気象災害へ日常的に注意が必要な事態となっている。
ところで風力や太陽光発電、水力など自然エネルギーの発電が少しずつ増えている。原子力はクリーンなイメージが強いが実は福島原発の事故でもわかるようにいったん事故が起きれば、燃料デブリなど処理には40年もかかる。冷却水の処理も年々増えるばかりで海洋放出の話が漁業者の反発を招いている。日本のように海に囲まれ自然に恵まれている地域では海の波力を使った発電やかつて実験に立ち会った海洋温度差発電つまり表面温度と海の底の温度差を考えた発電など自然の力を借りた発電がもっと考えっれていい。いざ事故の際とその後の燃料の処理に多大な時間と労力がかかる原子力は自然の摂理に逆らうような気がする。青森県六ケ所村の原子力燃料の再処理工場もようやく軌道に乗りそうな気配だが、ここに至るまで長い年月がかかっている。使用済み核燃料の搬入など地元が考えている以上の負荷がかかりそう。チェルノブイリをはじめ福島原発の現在をもう一度見つめてほしいものだ。チェルノブイリはいまだに原子炉をコンクリートで覆い続け現代の化石と化している。