河北新報の7日付朝刊の見出しだ。例の「驚き 桃ノ木 山椒の木」にかけた見出しだろう。編集者も苦労しているようだ。この記事の内容は仙台市の原町小学校にあった柿の木が台風で倒れ、この柿の木で作った花瓶が、後日、原町小学校に戻って来たという。なんとも不思議な縁だ。柿の木が倒れたのが22年前、1997年6月のこと。倒れた木は危険なためにやむなく伐採され、切断し、その木から花瓶やペン立てなどに加工されたという。これらの加工品は卒業生などにプレゼントされたという。
(写真 逆光だが 遠くに原町小学校が 見える 今朝撮影)
歴史をたどると明治6年(1873)には校庭にあったとされる柿の木、樹齢でいえば120年だという。花瓶は一時所在不明となり、その後、様々な経緯をたどり、男性の手に渡ったという。花瓶の底に「原町小学校の名」があり今回学校に帰ってきたもの。花瓶が何個作られ、どんなところに配られたのか詳細はわからない。数奇な運命をたどった花瓶、今では小学校の校長室にかざらっれている。
町ネタをつかんだ「河北」のいい話だ。