昭和の夜は輝いていた。そして、昭和45年サロン・ド・たわらやはオーナー 千葉勇作の熱い戦いの中で作り上げられていた。と続く・・・本の帯封に書かれた文句だ。千葉さんは日本画家、「古城萩園」の絵は仙台市長室に飾られている。「横綱谷風」は宮城県版の年賀はがきに採用されるなど人知る画家。実は仙台市内の高級クラブのオーナーでもあったが、後年はマンションの管理人を85歳まで続け、現在89歳。
本はクラブ時代の変遷を細かに描写、有名人のエピソードなども満載で、仙台の裏面史を語っているようなもの。今読んでいる途中なので評価は避けるが、絵や写真が豊富で見た目でも当時の様子がよくわかる構成になっている。
最終ページには「夢」と書き、これでお終いです、長い間いろいろとありがとうございましたとある、人生一代記とも読める。千葉さんの絵画は結構各地で見ることができる。クラブ経営、日本画家、そしてマンション管理人と多才,多彩、喝采人生だ。時間を見つけて読み終わろう。