古くから歌に詠まれた榴岡の地。今ではサクラ見物の子供達や広場でトレーニングに励む若者の姿が目立つ。花見や出店の解禁で何やら華やいだ雰囲気がそこかしこに見える。ようやく通常の生活が戻ってきているなと実感。
さてこの榴岡は歌枕の地として知られ、公園脇の小道には榴岡を読んだ和歌や詩歌音の団体によって掲げられている。遠く離れた地にいる人たちは直接訪れることはできなくてもこの榴岡に思いをはせ歌に詠んでいる。1667年寛文7)には伊達綱村がこの地に釈迦堂を建設している。馬場や弓道場が設けられ門前には茶屋もあり桜や松,カエデなどが植えられ以来サクラの名所として知らっれるようになった。この公園にはそうした背景があるのだ。時代が過ぎ去っても桜や木々に対する人々の心は変わらず、心を豊かにしていてくれている。