トーク・アバウト・アメリカン

トークアバウトボーラ→300C→アメリカン。最近はアメリカからだいぶ外れてきています(笑)

(無題)

2004-12-09 10:30:55 | 戯言
旧日本陸軍の2式単座戦闘機「鍾馗」のエンジンが、東京湾の岸壁(漁船かなんかがさらってしまい?)にうち捨てられてたとのニュースがありました。何が珍しいのかと思っていましたら、現在、日本には「鍾馗」はおろか、部品も現存していないとの事です。この「鍾馗」は旧中島飛行機(スバルの源流)が開発した重戦闘機なのですが、爆撃機のエンジンを積んでいる為、日本機としては珍しく、ずんぐりむっくりした戦闘機でした。今回見つかったエンジンは1500馬力程度のものとみられ「鍾馗」の2型(最終的には2000馬力)につまれていたエンジンのようです。今も(車)そうでしょうがこの馬力公称なんでしょうね。勿論、採用・不採用を決めるテスト(機)では公称馬力かそれ以上の出力が出るようです(当たり前か)しかし、生産にはいると、特に戦局が悪化し、ベテラン工員もお構いなしに徴兵し(この辺がいかにも日本的)女子学生が工員として製作するようになると、当然ながら、まともなエンジン(部品全般)はなくなっていきました。こうした機が、遠く離れた南方に送られてくるようになると、遠く離れた現地の整備員も(当時口には出せませんが、)この戦争も長くはないな・・と意識していったそうです。そもそも、当時の日本の工業基盤は、もとになる工作機械すらアメリカからの輸入に頼っていたほど脆弱で、合成ゴムのオイルパッキンすらまともに作れないレベル(フェルトで代用)でした。このパッキンについて、旧日本機の機体はオイルの”汚れ”がひどく、模型を作成する時も、その辺りがャCントになるほどです。・・どなただったか失念しましたが、日経新聞の私の履歴書で新米整備兵だった頃、「このオイル汚れをガソリンで拭くのが日課で、手がぼろぼろになった」みたいな事を書いていたのを思い出します。それに比べれば、今の車の馬力表示の問題なんて・・。

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