SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

DAVE BRUBECK QUARTET 「Anything Goes!」

2007年03月23日 | Group

はは~ん、思いっきりジャケ買いだな、といわれても何も反論する余地がない。全くその通り。
美脚をモチーフとしたジャケットは数多いが、これはその中でも一、二を争う秀作だ。
美脚ジャケでまず真っ先に思い浮かぶのがソニー・クラークの「COOL STRUTTIN'」、次にパット・モランの「THIS IS PAT MORAN」、ヘルマン・クシチの「y desques…que? 」などだろうか(何だか大事なものを忘れているような気もするが....)。

だいたい女性の足で何を表現したいのだろう。
テーマとなっているコール・ポーターの曲のイメージか、ポール・デスモンドの優しい音色か、いやいや、そんなことはお構いなしの直球勝負に違いない。単に商業的な感で「お色気路線で行け!」と決めたのだ。
事実この頃(60年代半ば)は、やたらと艶めかしいアルバムが数多く出回っていた。売れるか売れないかはデザイナーの腕次第といったところ。
まぁ、ジャズはとやかく言わない音楽ジャンルなのだ。
こんなアルバムを壁の前に立て掛けて中の音を聴く。これがジャズファンの正しい聴き方だ。
普段はスイングしないデイヴ・ブルーベックのピアノも何だかやたらと色っぽく感じる。ここにポール・デスモンドの死ぬほど優しいアルトが絡んでくる。
4曲目の「NIGHT AND DAY」なんて、もうメロメロだ。